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「日本の3つのエージェントから連絡が来ている」引き際を誤った名将スコラーリ。ブラジル記者が推す“森保ジャパン入閣プラン”【現地発】

カテゴリ:ワールド

リカルド・セティオン

2021年11月09日

失敗者であることを世界に印象付けてしまった都落ち

先月、グレミオの監督を解任されたスコラ―リ。(C)Getty Images

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 いつ引退をするか。それを見極めるのは非常に難しい。ブラジルではそれはひとつの才能、ひとつの芸術であるとさえ言われている。

 ペレは1970年にワールドカップで世界を制した翌年に代表を引退した。3度目の優勝を果たしてジュール・リメ杯の永久保存を認められ、ブラジルが最も輝いていた時にセレソンを去った。もし彼が1974年のW杯もプレーしていたならば、ペレに対する後世の評価は違っていたかもしれない。引き際の見事さが、彼の神性をより確固たるものにした。

 ルイス・フェリペ・スコラーリは、紛れもなく世界に名だたる名将の一人である。

 2002年の日韓W杯で、ブラジルを世界チャンピオンに導き監督として頂点に立った。EURO2004では開催国のポルトガル代表を率いて、過去最高の準優勝を果たした。当時のポルトガルでの彼の人気は絶大だった。

 IFFHSが選ぶ年間世界最優秀代表監督に1回、南米最優秀監督に2回選ばれ、21世紀(2000-2020)最優秀監督トップ15にも入っている。

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 しかし、彼はペレと違って、多くの選択の過ちをしてきた。2009年にチェルシーを率いたのが、最初のそれだった。

 スコラーリの最大の武器は選手のモチベーションを巧みに上げることにある。家族のようなチーム、ひとつに結ばれたチーム、ファミーリア・フェリパオ(スコラーリのニックネーム)を作ることで彼は多くの障害を乗り越えてきた。例えば2002年W杯の時、予選の戦いぶりが悪かったブラジルは、大会前かなり叩かれていた。

 スコラーリはそれを逆手に取り、「自分たち対全世界」の対立の構図を作り上げて、チームの結束を図った。また試合の前には必ず選手一人一人にメッセージを書き、それをそれぞれの部屋の前に置く。時にはメッセージでなく孫氏の兵法の一文が書かれていることもあった。その方法は言葉の通じるブラジルやポルトガルでは成功した。

 しかし、彼は英語が話せない。結局、チェルシーではジョン・テリーやフランク・ランパード、ディディエ・ドログバら重鎮の心を掌握できず、成績不振で5か月半で解任された。

 その後、彼が向かったのがウズベキスタンのブニョドコルというのもまずかった。世界のトップのチェルシーから、サッカーの辺境国への移籍は都落ちというほかはなく、失敗者であることを世界に印象付けてしまった。

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