ブラジル代表初の「背番号10&キャプテン」ネイマールは“マラドーナ”になれるのか!?

カテゴリ:ワールド

沢田啓明

2015年07月03日

コロンビア戦までは期待に応え続けてきたネイマールだったが。

現時点でペレ、マラドーナの域に達する可能性が最も高いと思われるのは、メッシでもロナウドでもなく、ネイマールだ。今後、ドゥンガ監督は「ネイマール頼みのチーム」ではなく、「ネイマールを活かすチーム」を作れるだろうか。 (C) Getty Images

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 ブラジルには、「リーデル・テクニコ」(テクニカル・リーダー)」というサッカー用語がある。試合でチーム随一の技術を発揮する存在で、過去、ペレ、ガリンシャ、ジーコ、ロマーリオ、ロナウド、ロナウジーニョといった名手たちがこの役割を担ってきた。
 
 しかし通常、チームリーダーは別の選手であり、キャプテンを務めるのはこちら。これはCB、ボランチなど守備の選手が多かった。
 
 ところが、ブラジル代表(セレソン)史上初めて、この両方を任される選手が出現した。ネイマールだ。

 昨年初め、ネイマールはルイス・フェリペ・スコラーリ監督(当時)から背番号10を与えられて「リーデル・テクニコ」を襲名し、ブラジル・ワールドカップ後、監督に就任したドゥンガからキャプテンに指名された。
 
 当時、彼はまだ、22歳7か月だった。絶対的なチームリーダーだったわけでもない。
 
 にもかかわらず、現役時代に「セレソン史上最高のキャプテン」と評されたドゥンガが彼に全権を与えたのは、ワールドカップで国民の期待を裏切り、自信を喪失していた選手たちに、ネイマールが持つポジティブなエネルギーを注入して暗いムードを払拭し、同時に彼自身の精神的な成長を促してチーム力向上の起爆剤にすることを狙ったに違いない。
 
 ネイマールは、監督の期待に応えた。かつては調子の波があり、試合によっては決定的な働きができないこともあったが、ワールドカップ後の強化試合では常に攻撃の中心となり、キャプテンとしてリーダシップも発揮。チームは上昇機運に乗り、コパ・アメリカ前に10連勝を達成した。
 
 今シーズン、ネイマールはバルセロナでスペイン国王杯、リーガ・エスパニョーラ、そしてチャンピオンズ・リーグ(CL)の3冠を達成。CLではリオネル・メッシ、クリスチアーノ・ロナウドと並ぶ大会得点王にも耀いた。
 
 そして、コパ・アメリカで優勝して“完璧なシーズン”とするべく、意気揚々と南米へ凱旋したのである。コパでは、グループリーグ初戦(対ペルー)で1得点1アシストの大活躍。ここまでは何の問題もなかった。
 
 ところが次戦(対コロンビア)では、試合開始直後からネイマールは苛立っていた。彼をマークしたのは、昨夏のワールドカップ準々決勝で背中に膝蹴りを入れて戦線離脱に追い込んだ右SBファン・カミーロ・スニガ。この試合でも、ファウルをまがいの激しいタックルを浴びせ、これにネイマールは怒りを露にした。
 
 通算2枚目のイエローカードをもらったネイマールは、この時点で次の試合の欠場が確定。さらに0-1で敗れた直後、相手選手にボールを蹴りつけ、近寄ってきた別の選手に頭突きを見舞ったことで、主審からレッドカードを突きつけられた。

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