別次元の融合体へ――ネイマール&メッシがこの先バルセロナで見せるものとは

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年10月18日

親善試合で偉大さを見せた、南米2強を代表するふたりの天才。

結果では明暗の分かれた11日の親善試合におけるふたりだが、試合での存在感はともに突出していた。 (C) Getty Images

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 10月14日、日本を完膚なきまでに叩きのめしたブラジル。その全ゴールを挙げたのがネイマールだった。日本のミスを見逃さず、巧みなドリブルとパス、そして抜群の決定力でセレソン史上最年少での1試合4得点を達成した。
 
 この日ピッチに立った全選手のなかで、ひとり飛び抜けた力と存在感を示したネイマール。22歳にして、輝かしい歴史と伝統を持つブラジル代表の歴代クラッキ(名手)にも決して引けを取ることのない(むしろ技術ではトップと言えるかもしれない)天才の真髄を見たと言えるだろう。
 
 規律を重んじるドゥンガ監督からキャプテンの重責を与えられながらも、試合では「純粋にサッカーを楽しんでいた」(ドゥンガ監督)。無駄なプレーはなく、全てがゴールを奪うためのものだが、そこに娯楽性があるという、まさにブラジル代表の背番号10にふさわしい姿が、シンガポールのピッチ上にはあった。
 
 ところで、時をさかのぼると、ブラジルは11日に北京で永遠のライバルであるアルゼンチンと対戦した。前半はアルゼンチンの速いパスワークの前に防戦を強いられるも、徐々に守備が機能し出して形勢逆転、最終的に2-0で勝利を挙げた。
 
 ネイマールはこの試合でもきらりと光るプレーを随所に見せたが、同様に存在感を見せつけたのが、アルゼンチンの背番号10、リオネル・メッシである。前後半ともに、常に攻撃の中心としてボールが集まり、巧みなドリブルで何人ものブラジル人選手を引きつけてチャンスに結びつけていた。
 
 残念ながら、流れのなかでシュートを決めることはできず、さらに40分に得たPKもGKジェフェルソンに止められ、試合後に「あの失敗で試合が決まってしまった」と反省していたメッシだが、それでもネイマール同様、チームのなかで代えの利かない唯一の存在であることが改めて感じられた。
 
 さて、ネイマールとメッシ、改めて言うまでもなくこのふたりは現在、バルセロナのチームメイト同士である。ブラジル代表とアルゼンチン代表の背番号10、攻撃の核、そしてキャプテンを務めるふたりが、欧州のトップクラブでともにプレーするというのは、国境がなくなりつつある現在のクラブシーンにおいても、非常に稀、そして貴重なことである。
 
 これはいわば、ペレとアルフレド・ディ・ステファノ、リベリーノとマリオ・ケンペス、ジーコとディエゴ・マラドーナ、ロナウドとガブリエル・バティストゥータ……という具合に、それぞれの年代の両国の中心選手(そしてスーパースター)が同じクラブで共にプレーするのと同じことと言っていい。
 
 どの年代にもドリームチームは存在したが、それでも南米2強のスーパースターを一クラブが独占するのは非常に難しかった。ただ、全く皆無ではない。

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