冬にどのような決断を下すにしても、今はとにかく出場機会を手にし、それを得たときはチャンスを生かすことが必要だ。

　リバプールは10月27日のリーグ・カップ４回戦で、プレストンと対戦する。２部との一戦は、南野拓実にとって今季３度目のピッチに立つ舞台となるかもしれない。

　今シーズンの南野はここまで、公式戦２試合出場にとどまっている。１試合目が９月21日、同じリーグ・カップの前のラウンドだった。ノーリッジ相手に今季唯一の先発出場を果たした日本代表FWは、２ゴールを挙げて３-０の勝利に貢献し、期待に応えている。

　だがそれ以降、１週間後のチャンピオンズ・リーグのポルト戦で、チームが３点を先行してからの終盤に途中出場した以外、南野は試合に出ることができていない。チームはプレミアリーグ前節で宿敵マンチェスター・ユナイテッドに敵地で５-０と快勝した。そんな余裕のある展開でも出番は回ってこなかった。

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『Football Fan Cast』は25日、プレストン戦でユルゲン・クロップ監督は南野を起用すべきと主張した。同メディアは「オールド・トラフォードでの勝利に関わらず、このミッドウィークで先発させるべきと考えるひとりが、26歳のタクミ・ミナミノだ」と報じている。

「ミナミノは今季ここまで公式戦２試合出場のみ。ひとつはノーリッジを３-０で撃破した前回のリーグ・カップで、ミナミノはそのうち２得点を挙げた。それを考慮しても、ミナミノはプレストン戦で良い選択肢になるだろう。あまり試合に出ていないが、ノーリッジ戦のようにチャンスを与えられたときは、まずまずのところを見せられる力を示したからだ」

　さらに、同メディアは、ノーリッジ戦で南野が得点以外も「つねに脅威」と評され、地元紙の採点で８点と高く評価されたことを強調。「定期的に出場していなくても、呼ばれたときはいかに役立てるか、どのように攻撃的才能でプレストンを破壊できるかを示した」と続けている。

「この試合は、週給７万2000ポンド（約1000万円）を稼ぐ選手にとって、自分にできること、なぜ再度のレンタル移籍ではなくリバプールのスカッドにふさわしいかを示すための新たな良い機会になり得る」

　南野はプレストン戦で出場機会をつかみ、ノーリッジ戦のように結果を残して、クロップ監督にさらにアピールすることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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