成長を求める現在の吉田に、名古屋は「なに」をオファーできるのか。
一方で、プロサッカー選手としては試合に出場しなくてはいけないのを最も自覚しているのは本人だ。
「選手だから試合に出てなんぼだと思うし。シティ(の選手)も同じように……いくらネームバリューがあっても、コンスタントに出ていないと明らかにフィットしていないし。ボニだってスウォンジーの時と比べたら全然違う。そこは、僕だけではなくて、どの選手も同じだと思う。やはり、もうちょっとプレーする時間は必要かな。今日の試合は、試合勘というか、コンスタントに試合に出ることの大事さを、見ながらも感じましたね」
実直なスポーツマンである吉田を動かすには、「なにか」が必要である。例えば、よりハイレベルなクラブやリーグへのステップアップであったり、同等レベルのクラブでも先発出場の可能性が高くなるのであれば、移籍も視野に入れるだろう。
翻って名古屋は、現在の吉田に「なに」をオファーできるのか。パッと考えただけでは見当たらない。将来的なことを考えれば可能性はあるはずだが、彼がいま目指すところ、目指すべきところはサウサンプトンでのレギュラー奪取であり、プレミアリーグで常時出場できるクラブへの移籍ではないだろうか。
そうでなかったとしても、確実に言えることがある。それは、サッカー選手として成長するうえでは、日本復帰のタイミングが今ではないということだ。
取材・文:松澤浩三(フリーライター)
「選手だから試合に出てなんぼだと思うし。シティ(の選手)も同じように……いくらネームバリューがあっても、コンスタントに出ていないと明らかにフィットしていないし。ボニだってスウォンジーの時と比べたら全然違う。そこは、僕だけではなくて、どの選手も同じだと思う。やはり、もうちょっとプレーする時間は必要かな。今日の試合は、試合勘というか、コンスタントに試合に出ることの大事さを、見ながらも感じましたね」
実直なスポーツマンである吉田を動かすには、「なにか」が必要である。例えば、よりハイレベルなクラブやリーグへのステップアップであったり、同等レベルのクラブでも先発出場の可能性が高くなるのであれば、移籍も視野に入れるだろう。
翻って名古屋は、現在の吉田に「なに」をオファーできるのか。パッと考えただけでは見当たらない。将来的なことを考えれば可能性はあるはずだが、彼がいま目指すところ、目指すべきところはサウサンプトンでのレギュラー奪取であり、プレミアリーグで常時出場できるクラブへの移籍ではないだろうか。
そうでなかったとしても、確実に言えることがある。それは、サッカー選手として成長するうえでは、日本復帰のタイミングが今ではないということだ。
取材・文:松澤浩三(フリーライター)