ミハイロビッチは本田に真意を尋ねたに違いない。
いずれにしてもミランは、できるだけ早くこの件を過去に追いやりたがっている。しかし、そのためにはひとつ大きなハードルがある。シニシャ・ミハイロビッチ監督だ。
ミハイロビッチはストレートな人間であり、本田にも発言の真意を尋ねたに違いない。とりわけ、「なんで自分が(スタメンから)外されているのかわからない」という監督批判についてだ。しかし、そのやりとりは少なくとも現時点では、外部に漏れ伝わってきていない。
少し前になるが、10月8日のモンツァとの親善試合の後の記者会見でミハイロビッチは、本田発言に言及している。クラブの対応と同じく、強く非難するでもなく、冗談めかしながら、まるで騒動を収束したいかのごとく……。
「本田の発言をそれほど重くは捉えていない。それについては、彼が帰ってきてから直接話そうと思う。報道されている彼の言葉は本当かもしれないし、歪曲されて伝えられているかもしれない。とにかく、私は驚いているよ。本田は真のプロで真面目な青年だ。しかし、日本人のメンタリティーは昔と比べて変わってきているのかもしれない」
今後、ミハイロビッチが本田をどう扱うのかを予測するのは、極めて難しい。とにかく指揮官は、システムを4-3-1-2から4-3-3か4-4-2に変更するようだ。その際の本田の主戦場は右のウイングかサイドハーフだろう。当コラムで何度も指摘してきた通り、いまやトップ下よりも個性を発揮できるかもしれないポジションだ。
しかし、本田が来年1月にもミランを退団するかもしれないという報道は、この1週間で一気に増え続けている。新天地候補としては、トッテナム、エバートン、そしてバレンシアなどが挙がっている。
私が知りたいのは、本田の真意だ。今後もミランで戦う意思はあるのかを、それを本人の口から聞きたいものだ。本田の問題発言の真意は、もしかしたらその答の中にあるかもしれないのだから――。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
[著者プロフィール]
Marco PASOTTO / Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
ミハイロビッチはストレートな人間であり、本田にも発言の真意を尋ねたに違いない。とりわけ、「なんで自分が(スタメンから)外されているのかわからない」という監督批判についてだ。しかし、そのやりとりは少なくとも現時点では、外部に漏れ伝わってきていない。
少し前になるが、10月8日のモンツァとの親善試合の後の記者会見でミハイロビッチは、本田発言に言及している。クラブの対応と同じく、強く非難するでもなく、冗談めかしながら、まるで騒動を収束したいかのごとく……。
「本田の発言をそれほど重くは捉えていない。それについては、彼が帰ってきてから直接話そうと思う。報道されている彼の言葉は本当かもしれないし、歪曲されて伝えられているかもしれない。とにかく、私は驚いているよ。本田は真のプロで真面目な青年だ。しかし、日本人のメンタリティーは昔と比べて変わってきているのかもしれない」
今後、ミハイロビッチが本田をどう扱うのかを予測するのは、極めて難しい。とにかく指揮官は、システムを4-3-1-2から4-3-3か4-4-2に変更するようだ。その際の本田の主戦場は右のウイングかサイドハーフだろう。当コラムで何度も指摘してきた通り、いまやトップ下よりも個性を発揮できるかもしれないポジションだ。
しかし、本田が来年1月にもミランを退団するかもしれないという報道は、この1週間で一気に増え続けている。新天地候補としては、トッテナム、エバートン、そしてバレンシアなどが挙がっている。
私が知りたいのは、本田の真意だ。今後もミランで戦う意思はあるのかを、それを本人の口から聞きたいものだ。本田の問題発言の真意は、もしかしたらその答の中にあるかもしれないのだから――。
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
[著者プロフィール]
Marco PASOTTO / Gazzetta dello Sport
マルコ・パソット
1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。