【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「クラブは問題発言に“スルー”を決め込んだ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年10月16日

罰金などがあっても“内部処理”にとどまる可能性が高い。

チーム運営を預かるガッリアーニ副会長は、本田と個別に話す機会をもたなかった。その真意とは?(C)Getty Images

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 さて、我々はこの状況をどう捉えるべきなのか? 私はミランのこの対応は、半分しか真実を捉えていないと思っている。
 
 本田が真面目なプロフェッショナルであることは、誰もが知っている。高い志を持つからこそ、ミランが良い方向に動くことを願って、あえて苦言を呈したのだろう。
 
 しかし、セリエAで連敗中という難しい状況にあるミランは、最も楽な道を選んだ。この発言を何事もなかったかのように、“スルー”したのだ。ミランの本音はこうだ。
 
「もうこの件については話したくない。余計ないざこざを避けるために、可能なかぎり触れたくない」
 
 ミランがこうした姿勢を貫くため、今後、クラブと本田の間で実際にどんなやり取りがあるのかを想像するのは簡単ではない。
 
 ある関係者から漏れ伝わってきた情報を元に予測すると、罰金を科せられる可能性はあるらしい。クラブの方針を公の場で批判するという、ミランのルールに抵触したのは事実だからだ。
 
 しかし、それを公表するかは甚だ疑問だ。例えば、ガッリアーニが本田に電話をかけて処分を伝えるといったような、“内部処理”にとどまる可能性が高い。
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