【セルジオ越後の天国と地獄】“5つの視点”で2016年のサッカーシーンを一刀両断!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年01月08日

Jリーグのステータスは低いままだね。

リーグ覇者のサンフレッチェでさえ、ビッグディールがない。Jクラブのキャスティングの魅力不足は相変わらずだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[視点③]
なでしこはホームの利を活かせるか
 
 2月から始まる女子のリオ五輪アジア最終予選は、日本での開催だ。昨年末に澤が現役引退を表明し、新たな時代を迎えるなでしこジャパンがどんな戦いぶりを見せてくれるのか。
 
 澤がすでに不動のスタメンではなくなっていた昨年の女子ワールドカップを振り返っても、世代交代は徐々に進められているとは思う。それは良いとしても、ホームでの試合がアドバンテージになるのか、それともプレッシャーになるのか。その点は気がかりではある。
 
 いずれにせよ、男子も女子も、連続出場を途切れさせてはいけない。リオの次は、2020年の東京五輪だ。つまり、無条件で出られるわけだよね。だからこそ今回も、しっかりと男女ともに出場権を勝ち取らなければならないと思うよ。
 
[視点④]
Jリーグの値打ちは“2000円”?
 
 Jリーグは今年、例年より開幕が少し早まるよね。ただ、いくらスタートの時期が変わっても、「今年は違うぞ」という雰囲気が伝わってこない。
 
 そもそも、開幕を前にしてワクワクするニュースが少なすぎるんだ。ジェフから多くの選手が去ったとか、J1のチャンピオンクラブの新戦力が、昨季はJ2で下位に低迷した京都のアタッカーとか、ストーブリーグの話題はインパクトに乏しいね。
 
 マリノスのアデミウソンのガンバ行きが噂されて、ジェフのペチュニクがアルディージャ入りするなど、助っ人の移籍はわりと活発だ。それなのに、日本人選手の大きな移籍が少ないのは、なぜなんだろうか。
 
 キャスティングの魅力不足は、今年も変わりそうにないね。だから、チャンピオンシップとか興行面に頼らざるを得なくなるんだ。スタジアム建設もいいけど、お金の使い方を間違えてはいないだろうか。
 
 だいたい、クラブワールドカップでのサンフレッチェとリーベルの試合で、どっちのサポーターが多かったか。圧倒的にリーベルだよね。会場が大阪だったから? 向こうは地球の裏側から来ているんだよ。サポーターが試合に来ていない現状において、新たなスタジアム建設を模索する前に、もっとやるべきことがあるんじゃないの?
 
 クラブワールドカップで、4万円近いチケットが売れるのはなぜか。それだけの大金を払ってでも見たい選手がいるからだ。今のJリーグは、悪いけど2000円ぐらいの値打ちしかない。
 
 マガトにアプローチしたサガンが注目を集めたけど、最終的には、FC東京のフィッカデンティ前監督が収まった。こうした事象からも、Jリーグのステータスが低いままということがよく分かるよ。
 
【関連記事】
【セルジオ越後の天国と地獄】「最優秀選手」や「ベストイレブン」の12人について個別に言及。「青山の最優秀選手賞は、キャプテンが大好きな国“日本”を象徴していたよ」
【セルジオ越後の天国と地獄】U-22日本代表は、一度もベストメンバーを組めないまま五輪予選に挑む。手倉森監督が気の毒だよ
【セルジオ越後の天国と地獄】広島対オークランド・シティ戦もそうだけど、日本はなぜ「1試合の観客動員数と売上げ」を一緒に公表しないのか疑問だよ
【セルジオ越後の天国と地獄】サンフレッチェの充実ぶりは称えるけど、Jでは“このサッカーで間に合っている”ということだ
【セルジオ越後の天国と地獄】すべての大会で結果を残しているガンバには、サンフレッチェやレッズを上回るチーム力がある

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ