ブンデス日本勢の2014-15シーズン総括|第1弾【内田篤人・酒井高徳・細貝萌】

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年05月25日

満身創痍とは思えないほどコンスタントに質の高いプレーを。

右膝の怪我で開幕5試合と終盤戦を欠場したものの、5年目のシャルケで攻守に質の高いパフォーマンスを見せた内田。膝の状態次第とはいえ、来シーズンも十分に期待できる。 (C) Getty Images

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 ブンデスリーガでプレーする日本人選手の2014-15シーズンを総括。シリーズでお届けする第1弾は、シャルケの内田篤人、シュツットガルトの酒井高徳、ヘルタ・ベルリンの細貝萌の戦いぶりを振り返る。
 
※キッカー誌の採点は「1」が最高評価。推定市場価格は『transfermarkt』を参照。
 
――◆――◆――
 
内田篤人(DF/シャルケ)
19試合出場(先発18)・0得点・3アシスト
『キッカー』誌の平均採点:3.29
推定市場価格:700万ユーロ(14年7月)→900万ユーロ(現在)
 
 シーズン途中にケラーからディ・マッテオに監督が代わっても、5年目のシャルケで築き上げてきた地位は揺らがず、18試合に先発フル出場。4バックの右に加え、3-5-2の右ウイングバックにもソツなく対応し、右膝に爆弾を抱える満身創痍の状態とは思えないほど、コンスタントに攻守両面で良質なパフォーマンスを見せていた。

【内田篤人PHOTOギャラリー】

 守備時に散見されたのは逆サイドからのクロスに対応すべく中央部に絞り、エリア内でピンチを食い止める身体を張ったプレー。持ち場の右サイドにおける1対1の守りを高次元にこなしつつ、危険なエリアを察知しては機敏に動き、失点の減少に貢献していた。
 
 ハイライトを挙げるなら、10節のアウクスブルク戦だろう。自陣での秀逸なインターセプトから数十メートルを走破すると、敵陣の深い位置からピンポイントクロスを送り、貴重な決勝点をアシストした。このアウクスブルク戦に限らず、機を見た攻め上がりがチームアタックに幅と奥行きをもたらしていたのは疑いようがない。
 
 開幕5試合と終盤戦を怪我で棒に振ったものの、これといった代役は台頭しなかった。痛めている右膝の状態次第とはいえ、来シーズンも引き続き主力のひとりとして期待できる。
 
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