名古屋が蘇ったワケは?夏の補強効果に加えて見られる“風間スタイル”の浸透

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2018年08月12日

指揮官は鹿島戦のパフォーマンスを評価

鹿島に攻め勝ち、3連勝を飾った名古屋。試合後にはサポーターと喜びを分かち合った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 まさに会心の勝利だった。
 
 クラブ最多、豊田スタジアムのゲームでも歴代最多となる43,579人の観客を集めた鹿島との一戦で、名古屋が見せたパフォーマンスは、これぞ“風間サッカー”と呼べるエンターテインメントに富んだ心を掴むものであった。
 
 スコアは4-2。2失点しているのだから守備が課題だという声もあるだろうが、評価すべきは常に主体的に戦い、2度、同点に追い付かれながら4ゴールを奪って勝ち切った点だろう。風間八宏監督も「素晴らしい勝ち方だったと思う。このチームが、そして選手一人ひとりが逞しくなったことを証明できた」と、チームのパフォーマンスを称えた。
 
 中断明けの5試合は3勝1分1敗。唯一敗れた16節の浦和戦は、登録期間の問題で夏の新戦力を起用できなかったゲームであり、中谷進之介(←柏)、丸山祐市(←FC東京)、エドゥアルド・ネット(←川崎)、前田直輝(←松本)、金井貢史(←横浜)という新顔が先発に顔を揃えるようになった17節の広島戦以降は負けなしと、好調を維持している。
 
 2節の磐田戦を最後に勝ち星から見放され、降格が現実味を帯びていた約3か月前には考えられなかった勢いを見せているが、ではチームが上昇気流に乗れた要因は何だったのか。夏に大型補強を行なった影響なのか、それとも中断期間の岐阜キャンプを含め、ブレずに自分たちのスタイルを磨いた末の帰結なのか、風間監督に訊くと、こう答が返って来た。
 
「両方だと思う。新しい選手たちはイメージを持ってここに入って来てくれた。そしてよくトライをし、元々いた選手たちと上手く高めあってくれている。そうすることで、ピッチの中で“点”で見られるところが凄く多くなっている」
 
 さらにチームの成長についても口にする。
 
「自分たちが勝とうとした時に、今は点を取れる自信が出てきている。だからしっかり攻め返して、ゴールを奪えている。さらに自分たちでゲームを作ろうと、もちろん(攻め込まれた鹿島戦の)最後の時間は仕方ないとこもろあるが、全員で意思を合わせてハードワークできている」

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