ジョゼップ・グアルディオラ体制になって２年目で、マンチェスター・シティはプレミアリーグのタイトルを取り戻した。だが、イングランドの王座に返り咲くことだけが、彼らの目的ではない。
 
　今シーズンのリーグで圧倒的な強さを誇ったシティだが、チャンピオンズ・リーグ（CL）では準々決勝でリバプールに敗れた。英紙『Guardian』によると、ケビン・デ・ブルイネは、欧州制覇が「次のステップ」だと意気込んでいる。

「CLでも幾つか素晴らしい試合をしてきたし、（他の強豪チームと）僕らとはそう離れているわけじゃない。望んでいたようにはいかなかったかもしれないけど、今後、何か特別なことができると示すだけのパフォーマンスもしてきた」
 
　デ・ブルイネは、「長年にわたって競ってきたチームたちを相手に、簡単に成功に辿り着くことはない」としつつ、「だけど昨シーズン（のベスト16）からは少し良くなった」と成長を強調した。
 
「来シーズンも同じようにやっていきたい。僕らみんなが、そう望んでいるんだ。全ての大会でベストを尽くす。それはCLも同じだ」
 
　ただ、そのためにはチーム強化が欠かせない。デ・ブルイネは、「さらに強くなり続けるために、クラブが新しい選手を何人か加えることが大切だ」と、補強は必須との見解を示している。
 
「どのチームにとっても、それが真実だ。今の僕らは素晴らしいグループだけど、さらに数選手が加わって、別のレベルに導いてくれることを願っている。来シーズンは競争がより激しくなるだろうし、僕らはそれに向けて準備をしなければいけない」
 
　ハイレベルな選手が加われば、それはポジション争いの激化に繋がる。だが、デ・ブルイネは「成功を続けたければ、ポジション争いは良いことだと思う。選手として向上しようと努めるだけだ」と、選手個人にとっても、チームにとっても、必要なことと強調する。
 
「チームの感触は最高だ。僕らはシーズンをすごく楽しんできた。だけど、今後もっと成功したいなら、やるべきことがあるんだ。サッカーで最も大変なのは、勝つことじゃなく、勝ち続けること。若いチームであることが、それを実現する助けとなるのを願っている」
 
　今シーズンは、リーグ・カップとプレミアリーグの２冠を達成したシティだが、シーズン途中までは４冠も期待されていた。来シーズン、グアルディオラ監督率いるシティは、その夢に再び挑む。