危機感と良い緊張感のなかで
「会長のペーター・フィッシャーも、これほどの好成績が前回はいつだったか、相当考えたに違いないね」
フランクフルト代表取締役のフレディ・ボビッチは試合後、そんな冗談を口にするほど、饒舌だった。
それもそうだろう。ブンデスリーガ第23節、RBライプツィヒをホームに迎えた一戦で逆転勝利を飾り、3位へと浮上したのだ。これは2013年、アルミン・フェー監督時代以来の快挙である。
その時は前半戦を3位で折り返しながら、後半戦に入ると失速したが、今シーズンは好調を維持。その要因のひとつが、監督ニコ・コバチのチーム・マネジメントにある。緊張感のあるポジション争いで、各選手が一切気を抜くことなく、練習や試合に取り組めているのだ。
長谷部誠も、こうした監督の手腕に信頼を寄せている。
「このチームはポジション争いが激しくて、例えば今日、僕がボランチで良いプレーできなかったら、おそらく次の試合でベンチに行くかもしれないという危機感もあります。前回、点を取って良いプレーをした(マルコ・)ルスもベンチに座っていますし。そういう部分では、良い緊張感のなかでやれています」
他クラブでは問題児の扱いを受けていたアンテ・レビッチやケビン=プリンス・ボアテングが、実力を発揮できている点にも注目だ。コバチ監督は、感情的になることを悪いとは言わない。そうではなく、その感情をどう力に変えるのかを求めている。
「もちろん、戦術とかもあるけど、ピッチでは戦わなければならないというのを、監督はかなり言っていました。それは、ピッチのなかでね。とにかく、1対1とか。イエローカードも何枚か出ましたけど、そういうところでは、戦えたところはあると思います。もちろん、激しく行くけど頭はクールに、というのは、ずっと(監督が)言っていました」
長谷部は、そう述懐する。「プレーは激しく、頭はクールに」と言葉にするのは簡単だが、分かっていてもできないことが多々ある。
それができているのは、今のフランクフルトには、戻るところがあるからではないだろうか。自分たちのやるべきこと、やらなければならないベースが、チーム全体に浸透している。そして、それをやり通せば必ず良いプレーができて、良い結果に繋がるという自信がある。
フランクフルト代表取締役のフレディ・ボビッチは試合後、そんな冗談を口にするほど、饒舌だった。
それもそうだろう。ブンデスリーガ第23節、RBライプツィヒをホームに迎えた一戦で逆転勝利を飾り、3位へと浮上したのだ。これは2013年、アルミン・フェー監督時代以来の快挙である。
その時は前半戦を3位で折り返しながら、後半戦に入ると失速したが、今シーズンは好調を維持。その要因のひとつが、監督ニコ・コバチのチーム・マネジメントにある。緊張感のあるポジション争いで、各選手が一切気を抜くことなく、練習や試合に取り組めているのだ。
長谷部誠も、こうした監督の手腕に信頼を寄せている。
「このチームはポジション争いが激しくて、例えば今日、僕がボランチで良いプレーできなかったら、おそらく次の試合でベンチに行くかもしれないという危機感もあります。前回、点を取って良いプレーをした(マルコ・)ルスもベンチに座っていますし。そういう部分では、良い緊張感のなかでやれています」
他クラブでは問題児の扱いを受けていたアンテ・レビッチやケビン=プリンス・ボアテングが、実力を発揮できている点にも注目だ。コバチ監督は、感情的になることを悪いとは言わない。そうではなく、その感情をどう力に変えるのかを求めている。
「もちろん、戦術とかもあるけど、ピッチでは戦わなければならないというのを、監督はかなり言っていました。それは、ピッチのなかでね。とにかく、1対1とか。イエローカードも何枚か出ましたけど、そういうところでは、戦えたところはあると思います。もちろん、激しく行くけど頭はクールに、というのは、ずっと(監督が)言っていました」
長谷部は、そう述懐する。「プレーは激しく、頭はクールに」と言葉にするのは簡単だが、分かっていてもできないことが多々ある。
それができているのは、今のフランクフルトには、戻るところがあるからではないだろうか。自分たちのやるべきこと、やらなければならないベースが、チーム全体に浸透している。そして、それをやり通せば必ず良いプレーができて、良い結果に繋がるという自信がある。