アザールに復活の兆し――。契機は「自由を感じる」システム変更だ

カテゴリ:メガクラブ

山中忍

2016年10月17日

好転の背景にあったのはコンテの決断。

レスター戦でシーズン3点目を決めたアザール。ゴール後には母を亡くし、チームを離脱しているウィリアンにゴールを捧げた。 (C) Getty Images

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「ピッチ上で自由を感じる」
 
 プレミアリーグ第8節のレスター戦(○3-0)後に、チェルシーのエデン・アザールはそう口にした。

 チームは計5失点を喫したリーグ戦の2連敗から2試合連続完封勝ちで立ち直りの兆しを見せ、チェルシーの背番号10も、8月以来のリーグ戦ゴールを挙げるなど、チーム随一の出来を見せた直後の発言だった。
 
 好転のきっかけは3-4-3へのシステム変更だ。
 
 アントニオ・コンテ新監督は、「トレードマーク」のように言われる3バック制の基本化に開幕当初から慎重で、4-1-4-1または4-2-3-1を採用していた。しかし、予定よりも早い前節のハル戦(○2-0)から変更を余儀なくされたのは、守備を改善する必要性があったからだ。指揮官の言葉を借りれば「ハイラインでコンパクトに守る」ためである。
 
 相手がボールを保持した際には5-4-1となるシステムで、チームには適任者がいないと思われたウイングバックのハードワークが不可欠だが、ビクター・モーゼスと新戦力のマルコス・アロンソが予想以上の“即席ウイングバック”ぶりを見せているのも、コンテにシステム変更を決断させた要因だろう。
 
 そして、同時にこのシステム変更は、攻撃の最大の武器であるアザールを旧システムの2列目の左サイドから解放する相乗効果をもたらしている。
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