Jリーグで10年。勝負の世界で戦うなかで出てきてしまった疑問とは?
同じアジアの国なのに、近いようで遠く感じる国は多い。縁のない人間からすれば『微笑みの国』と言われるタイ王国も、そのひとつなのであろう。
しかし、いまや日本からタイに渡って活躍するサッカー選手は50人を数える。サッカーの世界では、日本人にとってタイは決して遠い国ではない。
タイ・プレミアリーグの強豪、SCGムアントン・ユナイテッドFC(以下、ムアントン・U)に所属する青山直晃もそんな風に感じているひとりだろう。いまやレギュラーの地位を不動のものにした彼に、タイサッカーの現状や自身を取り巻く環境などについて、話を聞かせてもらった。
取材・文: 佐々木裕介 写真: 高田胤臣
――◆――◆――
――タイへ移籍されて2シーズン目となります。当初タイへ移籍された経緯をお聞かせいただけますか?
「10年間Jリーグでプレーして、少しマンネリ化していた自分がいたこともあって刺激が欲しかったんです。日本では3クラブ(清水、横浜、甲府)でプレーさせてもらいましたが、またJリーグの別のクラブでお世話になる場合に、今まで仲の良かったチームメイトと真剣勝負で削り合わないといけない訳じゃないですか。
正直その環境があまり好きではなかったんです。プロの世界では当たり前のことなのですが、皆生活が懸かったなか、勝負の世界でお互い勝たなければいけない、果たしてその環境で集中して戦えるのか、という疑問が出てしまったことは事実です。それであれば環境を変えてみようと、そのタイミングでオファーをいただいたタイでプレーしてみようかと思ったんです」
――なるほど。ではタイへの移籍を決断されるにあたって、現地の情報を聞いたり、誰かに相談されたりはしたのでしょうか?
「いや、それは無かったですね。岩政大樹さん(現岡山)や茂庭照幸さん(現C大阪)がプレーされていることはインターネット経由の情報から知っていましたが、連絡を取れるような仲の良い友達がいなかったこともあってそれ以上の情報は知れませんでした。妻とは話し合いましたが、いつも私のチャレンジに理解を示してくれていてタイへの移籍も快く賛同してくれました」
しかし、いまや日本からタイに渡って活躍するサッカー選手は50人を数える。サッカーの世界では、日本人にとってタイは決して遠い国ではない。
タイ・プレミアリーグの強豪、SCGムアントン・ユナイテッドFC(以下、ムアントン・U)に所属する青山直晃もそんな風に感じているひとりだろう。いまやレギュラーの地位を不動のものにした彼に、タイサッカーの現状や自身を取り巻く環境などについて、話を聞かせてもらった。
取材・文: 佐々木裕介 写真: 高田胤臣
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――タイへ移籍されて2シーズン目となります。当初タイへ移籍された経緯をお聞かせいただけますか?
「10年間Jリーグでプレーして、少しマンネリ化していた自分がいたこともあって刺激が欲しかったんです。日本では3クラブ(清水、横浜、甲府)でプレーさせてもらいましたが、またJリーグの別のクラブでお世話になる場合に、今まで仲の良かったチームメイトと真剣勝負で削り合わないといけない訳じゃないですか。
正直その環境があまり好きではなかったんです。プロの世界では当たり前のことなのですが、皆生活が懸かったなか、勝負の世界でお互い勝たなければいけない、果たしてその環境で集中して戦えるのか、という疑問が出てしまったことは事実です。それであれば環境を変えてみようと、そのタイミングでオファーをいただいたタイでプレーしてみようかと思ったんです」
――なるほど。ではタイへの移籍を決断されるにあたって、現地の情報を聞いたり、誰かに相談されたりはしたのでしょうか?
「いや、それは無かったですね。岩政大樹さん(現岡山)や茂庭照幸さん(現C大阪)がプレーされていることはインターネット経由の情報から知っていましたが、連絡を取れるような仲の良い友達がいなかったこともあってそれ以上の情報は知れませんでした。妻とは話し合いましたが、いつも私のチャレンジに理解を示してくれていてタイへの移籍も快く賛同してくれました」