攻守に奮闘したケルンは幸運にも恵まれ、5試合ぶりの勝利!
ウインターブレイク前のラストマッチ、ブンデスリーガ第17節のケルン対ドルトムントは、劇的な幕切れとなった。
凱歌を上げたのはホームチーム。内容の伴った逆転勝利(2-1)を収め、今シーズン6勝目(6分け5敗)を挙げた。
試合が動いたのは18分。左からのCKに頭で合わせたCBパパスタソプーロスが、ドルトムントに先制点をもたらす。ボールを圧倒的に支配しながらも、流れのなかから決定機を作り出せていなかったアウェーチームにとっては、大きな一発となった。
ここから畳み掛けるのが今シーズンのドルトムント。しかし、この日は攻撃陣が噛み合わない。自陣のスペースを消してきたケルンを攻めあぐね、むしろショートカウンターからピンチを迎える場面が続出する。
ケルンが狙ったのは、リーグ戦では約2か月ぶりの先発出場となったSBパク・チュホが守るドルトムントの左サイド。中盤でボールを奪ってからのショートカウンターを徹底し、そのサイドから25分、27分、41分と惜しいチャンスを作り出した。
ハーフタイム、リードしているドルトムントが2枚のカードを切る。攻守に精彩を欠いたパク・チュホと疲労の色が濃いCBフンメルスを下げ、シュメルツァーとベンダーを投入。悪い流れを断ち切るべく、トゥヘル監督は早い段階で手を打った。
しかし、ケルンの勢いはむしろ増す。セカンドボールへの出足が鋭く、全体的に動きが鈍いドルトムントに主導権を明け渡さない。
48分にはスベント、61分にはツォラーがエリア内から際どいシュートを放ち、79分にはゲアハルトがポストをかすめるミドルを繰り出すなど、同点ゴールの香りを漂わせる。
そして82分、手数をかけた攻撃を見せる一方、守備陣も身体を張ったディフェンスを見せていたケルンに幸運が。相手GKがフィードのミスを犯し、そのボールを拾ったツォラーがエリア内まで侵入し、左足で豪快にネットを揺さぶった。
ケルンにとって今シーズン最大のハイライトとも言えるシーンが生まれたのは、その8分後だ。
17試合目にして初めてスタメンを外れていたモデストが、値千金の決勝ゴールを叩き込んだのだ。それまで8戦連続でノーゴールに終わり、批判に晒されていた眠れる主砲が大きな仕事をやってのけ、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。
一方、3試合ぶりのスタメンに返り咲いたドルトムントの香川はファーストタッチにブレが生じがちで、崩しの局面でも違いを作り出すには至らず。ベンチ入りしたものの、最後まで出番に恵まれなかったケルンの大迫とともに、年内ラストマッチを理想的なかたちでは締め括れなかった。
文:遠藤孝輔
凱歌を上げたのはホームチーム。内容の伴った逆転勝利(2-1)を収め、今シーズン6勝目(6分け5敗)を挙げた。
試合が動いたのは18分。左からのCKに頭で合わせたCBパパスタソプーロスが、ドルトムントに先制点をもたらす。ボールを圧倒的に支配しながらも、流れのなかから決定機を作り出せていなかったアウェーチームにとっては、大きな一発となった。
ここから畳み掛けるのが今シーズンのドルトムント。しかし、この日は攻撃陣が噛み合わない。自陣のスペースを消してきたケルンを攻めあぐね、むしろショートカウンターからピンチを迎える場面が続出する。
ケルンが狙ったのは、リーグ戦では約2か月ぶりの先発出場となったSBパク・チュホが守るドルトムントの左サイド。中盤でボールを奪ってからのショートカウンターを徹底し、そのサイドから25分、27分、41分と惜しいチャンスを作り出した。
ハーフタイム、リードしているドルトムントが2枚のカードを切る。攻守に精彩を欠いたパク・チュホと疲労の色が濃いCBフンメルスを下げ、シュメルツァーとベンダーを投入。悪い流れを断ち切るべく、トゥヘル監督は早い段階で手を打った。
しかし、ケルンの勢いはむしろ増す。セカンドボールへの出足が鋭く、全体的に動きが鈍いドルトムントに主導権を明け渡さない。
48分にはスベント、61分にはツォラーがエリア内から際どいシュートを放ち、79分にはゲアハルトがポストをかすめるミドルを繰り出すなど、同点ゴールの香りを漂わせる。
そして82分、手数をかけた攻撃を見せる一方、守備陣も身体を張ったディフェンスを見せていたケルンに幸運が。相手GKがフィードのミスを犯し、そのボールを拾ったツォラーがエリア内まで侵入し、左足で豪快にネットを揺さぶった。
ケルンにとって今シーズン最大のハイライトとも言えるシーンが生まれたのは、その8分後だ。
17試合目にして初めてスタメンを外れていたモデストが、値千金の決勝ゴールを叩き込んだのだ。それまで8戦連続でノーゴールに終わり、批判に晒されていた眠れる主砲が大きな仕事をやってのけ、チームに5試合ぶりの勝利をもたらした。
一方、3試合ぶりのスタメンに返り咲いたドルトムントの香川はファーストタッチにブレが生じがちで、崩しの局面でも違いを作り出すには至らず。ベンチ入りしたものの、最後まで出番に恵まれなかったケルンの大迫とともに、年内ラストマッチを理想的なかたちでは締め括れなかった。
文:遠藤孝輔