６点取るのは簡単なことではありません。アフガニスタンはもうちょっと高い位置から仕掛けてくると思っていたんですけど、守備を選んだのでしょう。グラウンドの状況を見てボールスピードが遅くなるだろうと話していました。

W杯アジア２次予選 第３戦｜アフガニスタン ０-６ 日本
 
――監督が言っていたワンタッチで崩すパス回し、あるいはサイドからの攻撃ができたと思います。次のシリア戦でチームにどういった変化や成長が望めるでしょうか？
 
　オフェンス面でいろんな発展を試みていますけども、今日は何回ビッグチャンスを作ったか分かりません。ただ私たちはまだ向上させていかなければいけない。美しいゴールも、素晴らしいアクションもありました。岡崎の得点は理想的な形でしたね。
 
　おかしいと思われるような交代もして、かなりオフェンシブに働きかけました。例えば原口を右SBに置いたことです。これはもちろん、もっと点が欲しかったからです。
 
　次の相手はシリアなんですけど、より難しいチームだと思っています。しっかり準備していきたい。残念ながら選手たちはクラブに帰らなければいけないので私とトレーニングする時間はないんですけども、オマーンで３日間ぐらいトレーニングできる時間を見つけて準備したいと思います。
 
――カンボジア戦から唯一先発を変えたのが原口選手。起用の狙いと評価を教えてください。
 
　原口は組み立てをかなり丁寧にやってくれました。多くのことをもたらしたと思っています。相手の守備ブロックがかなり低かったので、スペースがなく、我々のプレーをするのが難しかったです。天然芝が長いせいで速いパス回しも難しかった。
 
　（原口が）得点をするチャンスもありましたが、GKに止められてしまった。ただ彼は良いポジションに入っていました。途中から右SBに変更したわけですけど、それはセンタリングを増やすためです。リスクを負ってもいいくらい点数差が開いていたわけですからね。
 
――就任して約半年。日本の成長ぶりは、就任当初に思い描いていたものと比べてどう感じますか？
 
　このチームはまだ向上する余地がかなりあると思っています。次はシリアとやるわけですが、過去にシリアは日本を倒しています。なので、我々がどのようなレベルにあるのかをしっかりと考慮しないといけません。
 
　今日のレベルよりもさらに高いレベルに我々はいけると信じています。そして、この先にはクオリティが高い相手が待っていると思っていますから、それに向けての準備が必要だと思っています。我々のチームを判断するのはその後ですね。
 
――香川選手が今日の試合で素晴らしいゴールを決めました。冷静さと技術が戻ってきたと思いますが、カンボジア戦から彼の変化をどう見ていますか？
 
　真司はクラブで昨年よりも良いパフォーマンスを出しています。そして、A代表でもそのパフォーマンスをそのまま見せてくれています。それは得点を取ったことにも表われていますし、得点を取らせたことにも表われています。真司にはかなり期待しています。我々にとって彼はかなり重要な選手なので、このようなパフォーマンスを続けてほしいですね。