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『横浜FC×神戸』をプロ分析官が徹底展望! 引き分けすら許されない両者のサイドの攻防に要注目!

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年11月19日

神戸の敵陣での攻撃vs横浜FCの自陣での守備

神戸が敵陣でボールを保持している際のマッチアップ図。

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 神戸が一番狙う攻め方としては、引く動きと裏に抜け出る動きをシンクロさせるということです。

 例えば図のように武藤が引いてボールを受けにいったとき、相手DFもついてくるので、その空いた後ろのスペースにリンコンなどが抜け出て、スルーパスや浮き球のパスを受ける。サンペールやイニエスタなど、裏を狙った正確なパスを出せる選手もいるので、普段通りこういった連係を出せるかどうかです。怪我から復帰した山口の存在も重要。インサイドハーフの位置から飛び出せる選手なので、イニエスタが引いて受けて山口が飛び出すなど、この連動性にも注目です。

 一方で逆サイドのインサイドハーフをどう使うかも鍵になります。逆サイドに展開していったときに、図で言えば郷家に相手のダブルボランチの横で受けさせるのか、あえてワイドに開かせて、中に入った酒井に受けさせるのか。どのように逆サイドを使ってボックス内に進入していくかは見どころです。

 横浜FCがこの局面で守るときに最も大事なのは、シャドーの松尾とF・ヴィゼウがどれだけ守備に戻れるか。戻り切れないと、空いたダブルボランチの外側のスペースを使われて、簡単に自陣深くまで侵入されてしまう危険性があります。

 もしこの図のように、右サイドのF・ヴィゼウが戻り切れなかった場合、空いたスペースで受けようとする相手に引っ張られてセンターバックやサイドバックが前に出たとき、スペースを空けてしまうリスクがある。しかし前に出ないとボールを受けられ、ターンされてミドルを打たれる可能性もある。前に出ることと裏のスペースを空けてしまうことのメリット・デメリットの天秤を、センターバックの韓浩康と岩武克弥がどう判断をするかが大事なポイントになります。

 また横浜FCはセットプレーからの失点が多いので、より一層、サイドの守備の仕方は重要となるでしょう。
 

Jリーグ優勝クラブで活動していたアナリストの第一任者杉崎健氏。Twitter(https://twitter.com/suzakken)やオンラインサロン(https://community.camp-fire.jp/projects/view/356767)などでも活動中。

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【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督のもとで、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍している。Twitterやオンラインサロンなどでも活動中。

◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)

◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝
2018年:ルヴァンカップ・準優勝
2019年:J1リーグ優勝
 
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