収容率５位～１位のスタジアムは、どれも“１万5000人～２万人程度”と小規模のキャパシティで、効率良く収容率を高めたと言える。収容率４位の「ユアスタ」と３位の「BMWス」に至っては、前者は約300人、後者は約500人の入場者が増えれば、文字どおりの“満員”になるゲームもあった。
 
　全20スタジアムの内、収容率だけで見ると１位は「ニッパツ」ながら、この会場で開催されたのは、あくまでも１試合のみ。つまり、“メインスタジアム”として考えれば、実質的には甲信越が誇る熱狂の地「松本」が収容率１位と言って差し支えない。

　”アルウィン”の通称でも知られる松本平広域公園総合球技場 は、今季の９試合中３試合でスタジアムの９割が埋まるなど、その熱狂ぶりはリーグ屈指。郷土愛の強い松本市民を中心に、J１初参戦で奮闘するチームをサポートしている。
 
■収容率５位｜76.6%｜万博記念競技場 
今季総入場者数：128,629人／最大収容可能人数：168,000人
（今季試合数：８×収容人数：21,000人）
 
第１節｜G大阪２-２FC東京｜入場者数：18,332人
第４節｜G大阪３-１名古屋｜入場者数：10,702人
第７節｜G大阪２-１新潟｜入場者数：17,417人
第８節｜G大阪１-０松本｜入場者数：17,173人
第12節｜G大阪１-１川崎｜入場者数：18,842人★（今季最多）
第10節｜G大阪２-０鹿島｜入場者数：13,110人
第15節｜G大阪０-０神戸｜入場者数：18,437人
第16節｜G大阪１-１仙台｜入場者数：14,616人
 
■収容率４位｜77.2%｜ユアテックスタジアム仙台        
今季総入場者数：136,861人／最大収容可能人数：177,246人
（今季試合数：９×収容人数：19,694人）
 
第１節｜仙台２-０山形｜入場者数：19,375人★（今季最多）
第４節｜仙台２-１清水｜入場者数：14,706人
第６節｜仙台２-３川崎｜入場者数：13,644人
第８節｜仙台１-２鹿島｜入場者数：17,011人
第10節｜仙台２-３FC東京｜入場者数：14,368人
第11節｜仙台４-４浦和｜入場者数：19,195人
第13節｜仙台０-１甲府｜入場者数：13,165人
第15節｜仙台５-０鳥栖｜入場者数：12,753人
第17節｜仙台２-０名古屋｜入場者数：12,644人
 
■収容率３位｜80.5%｜Shonan BMWスタジアム平塚  
今季総入場者数：109,339人／最大収容可能人数：135,900人
（今季試合数：９×収容人数：15,100人）
 
第１節｜湘南１-３浦和｜入場者数：14,446人
第３節｜湘南０-０仙台｜入場者数：11,315人
第５節｜湘南０-１FC東京｜入場者数：14,581人★（今季最多）
第６節｜湘南０-２G大阪｜入場者数：14,538人
第８節｜湘南４-２鳥栖｜入場者数：9,603人
第10節｜湘南１-１神戸｜入場者数：9,157人
第13節｜湘南４-０清水｜入場者数：13,248人
第14節｜湘南０-０広島｜入場者数：11,276人
第16節｜湘南１-３新潟｜入場者数：11,175人
 
■収容率２位｜80.9%｜松本平広域公園総合球技場        
今季総入場者数：148,413人／最大収容可能人数：183,564人
（今季試合数：９×収容人数：20,396人）
 
第２節｜松本１-２広島｜入場者数：17,091人
第５節｜松本１-３柏｜入場者数：18,514人
第７節｜松本１-０仙台｜入場者数：13,772人
第９節｜松本１-２新潟｜入場者数：18,398人
第10節｜松本２-０甲府｜入場者数：16,916人
第12節｜松本２-０神戸｜入場者数：11,743人
第13節｜松本０-３横浜｜入場者数：18,906人★（今季最多）
第15節｜松本１-２FC東京｜入場者数：17,617人
第17節｜松本２-３湘南｜入場者数：15,456人
 
■収容率１位｜87.5%｜ニッパツ三ッ沢球技場   
今季総入場者数：13,529人／最大収容可能人数：15,454人
（今季試合数：１×収容人数：15,454人）
 
第３節｜横浜１-０鳥栖｜入場者数：13,529人
 
 
文●大木 勇（サッカーダイジェスト編集部）