【神戸】レアンドロ獲得間近!? ホームでわずか1勝の神戸は巻き返せるのか?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年06月28日

前半はほぼ完璧な内容を演じる。

今季最高と言えた前半の神戸。小川をはじめとした攻撃陣が躍動していた。 (C)J.LEAGUE PHOTOS

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 J1の第1ステージ最終節、神戸はホームで横浜と対戦し、1-1のドローで終えた。
 
 分け合った勝点1は、両チームにとって大きく意味の異なるものだった。試合終了後、仲間たちと握手を交わし合った横浜イレブンに対し、神戸の多くの選手は茫然自失とした表情で空を見つめていた。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・17節
 
 これでホームでは2か月以上勝利なし。第1ステージで勝星を挙げたのは5節・甲府戦(4月6日)の1試合のみ。サポーターから大きなブーイングが浴びせられたのは当然の帰結だった。
 
 試合前に「ここで勝って2ndステージへ!」という横断幕をサポーターたちが掲げたように、ホームでの久々の勝利、そして目前で足踏みが続いているJ1ホーム通算100勝達成を目指し、横浜戦には大きな期待が集められた。そしてその想いに応えるように選手たちは、今季最高と言って良い立ち上がりを見せた。
 
 3-4-2-1の両ウイングバックの相馬と高橋峻は何度もサイドを突破してチャンスを演出。1トップの渡邉はボールをしっかり収め、そこに小川、マルキーニョスの2シャドーが絡み、司令塔の森岡は抜群のキープ力で攻撃陣を操った。
 
 ひとたび守備に移れば、両ウイングバックが素早く帰陣し5-4-1の形に組み替え、横浜の攻撃陣を迎え撃つ。サイドは2シャドー+両ウイングバックで蓋をし、中央はJリーグ初先発となった前田と森岡が相手から自由を奪おうとプレッシャーをかけ続ける。3バックの増川、ブエノ、岩波はタイトなマークで横浜攻撃陣を苦しめ、バイタルエリアにも目を光らせた。
 
 8分にはCKからマルキーニョスが先制点を奪い、その後も「オーガナイズされた守備」(ネルシーニョ監督)を基盤にカウンターと華麗なパス回しを使い分けていく。その様はまさに今季の神戸が目指す理想形と言え、「開始30分ほどはゲームを支配できていた」とのネルシーニョ監督の言葉にも大きく頷ける素晴らしい出来だった。
 
「今日こそは」――。その想いは、誰もが強く感じたはずだ。
 
 しかし期待は、前半のうちにいとも簡単に裏切られた。40分、齋藤のドリブル突破のこぼれ球をワンタッチで下平にクロスを上げられると、ファーサイドで待っていた藤本にヘッドで決められる。ワンチャンスをモノにされると「(前半の)最後の数分はミスを繰り返した」(ネルシーニョ監督)チームはガタガタと一気に崩れ、主導権を簡単に明け渡してしまった。
 
 後半の立ち上がりをなんとか凌ぎ、徐々に再び攻撃に出られるようになったが、結局勝ち越し弾は奪えず、ドローに終わった。
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