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客寄せパンダではなく“第4の男”として――リバプールはなぜ南野拓実を獲得したのか?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2019年12月24日

アジア市場はプレミア最大のパトロンだが…

先のクラブワールドカップでフラメンゴを打ち破ってクラブ史上初の世界一に輝いたリバプール。そのチームの一員となる南野への期待は膨らむばかりだ (C) Getty Images

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 またクラブの公式サイトで発表されたクロップ監督自身のコメントを見ても、南野獲得の目的が伝わってくる。

「タクミはとても俊足でクレバーな選手。ライン間でスペースを見つけることもできる。ボールを使うことを恐れないし、ボールがない場面でも勇敢だ。チームプレーヤーであり、チームメイトが恩恵を受けられるように、自身を上手に使うことができる頭のいい選手だ」

 加えて、すでにハイプロファイルともいえる日本国内でのリバプールの存在価値は、南野の加入のよりさらにアップすることは間違いない。ピアース記者が「世界にいる7億人のリバプール・ファンの半分は東アジアにいる」と話す通り、現在のプレミアリーグにおいてアジア市場は、最重要のパトロンなのは言うまでもない。

 だからこそ、クロップ監督は公式サイトにおいて、「日本国内でリバプールFC“ファミリー”が増えたのは確実だろう。みなさんをこのスペシャルなクラブへ歓迎したい」という、ジャパンマーケットを強く意識した言葉を残しているのである。

 それでも、だ。実力がなければ、世界一のクラブから声がかかるわけがない。英国内での騒ぎぶりを見れば、クロップ監督、そしてクラブ自体が、南野を客寄せパンダとしてではなく、30年ぶりとなる悲願のトップリーグタイトル奪取に向けた「最後のピース」として迎え入れたのは一目瞭然だ。

 進化のスピードを緩めない南野は、ついに辿り着いたメガクラブで、どのような活躍を見せるのか。デビューの瞬間が待ちきれない。

【PHOTO】南野拓実のキャリアを厳選ショットで振り返る!――2009~2019

取材・文●松澤浩三
Text by Kozo MATSUZAWA
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