ベルギー――エースのエゴがチーム全体に悪循環を。
[FW]
7 ケビン・デ・ブルイネ 6.5
チームとしての崩しのイメージの共有ができていなかったため、GKとCBの間のスペースにきわどい高速クロスを送るという、個の能力で惜しいチャンスを演出するしかできなかった。1試合を通してなんとかバランスをとろうとしていたが、チームはバラバラでどうにもできず。
9 ロメル・ルカク 5.5
前提として、チーム全体としての攻撃がかみ合っておらず、彼のところまでいいボールが届くことはほぼない苦しい展開に。とはいえ、そんな状況でこそフィジカルの強さを活かして違いを作ってほしくもあった。
10 エデン・アザール 5
中盤の組み立て能力が低く、サイドの高い位置にボールが回ってこない。そのストレスはわからないでもないが、それでもサイドに張り続けるべきだった。何故ならフランスにはカンテがいるためバイタルを経由せず、できるだけサイドで素早く攻めるべきだからだ。サイドで自由になれるよう、フェライニがポグバやカンテを引き付けるポジションをとっていたにもかかわらず、ふらふらと中央にまでボールを受けにきてしまい、攻撃は停滞。中央の高い位置で生かしたいフェライニをサイドに追い出してしまい、アザール自身が中でボールを受けてもカンテに潰されるシーンが多かったことも踏まえると、エースのエゴがチーム全体に悪循環をもたらしてしまったと言える。
7 ケビン・デ・ブルイネ 6.5
チームとしての崩しのイメージの共有ができていなかったため、GKとCBの間のスペースにきわどい高速クロスを送るという、個の能力で惜しいチャンスを演出するしかできなかった。1試合を通してなんとかバランスをとろうとしていたが、チームはバラバラでどうにもできず。
9 ロメル・ルカク 5.5
前提として、チーム全体としての攻撃がかみ合っておらず、彼のところまでいいボールが届くことはほぼない苦しい展開に。とはいえ、そんな状況でこそフィジカルの強さを活かして違いを作ってほしくもあった。
10 エデン・アザール 5
中盤の組み立て能力が低く、サイドの高い位置にボールが回ってこない。そのストレスはわからないでもないが、それでもサイドに張り続けるべきだった。何故ならフランスにはカンテがいるためバイタルを経由せず、できるだけサイドで素早く攻めるべきだからだ。サイドで自由になれるよう、フェライニがポグバやカンテを引き付けるポジションをとっていたにもかかわらず、ふらふらと中央にまでボールを受けにきてしまい、攻撃は停滞。中央の高い位置で生かしたいフェライニをサイドに追い出してしまい、アザール自身が中でボールを受けてもカンテに潰されるシーンが多かったことも踏まえると、エースのエゴがチーム全体に悪循環をもたらしてしまったと言える。
[交代出場]
FW
14 ドリース・メルテンス 5.5 (60分IN)
デンベレに代わって投入。デ・ブルイネがボランチに入り、空いた右ウイングでプレーしたが、1本シュートに繋がるいいクロスを送ったのみで多くのチャンスは作れなかった。
MF
11 ヤニック・カラスコ (80分IN)
フェライニ代わって投入。ただ、彼が入った時点でもうチームとしての統制がとれておらず、何もできないまま試合は終了した。
FW
21 ミチ・バチュアイ (90+1分IN)
シャドリに代わってピッチに。SBを一枚削り、前線の枚数を増やすために投入された。
[監督]
ロベルト・マルティネス 5.5
監督として、フランスの攻撃の強みであるエムバペを抑えつつ、守備の強みであるカンテを避けながら攻める策をチームには託したようだ。ただしエースのアザールがそれを掌握しきれなかったため、策は機能せずに終わった。組み立てが上手くいっていないため、その後、デ・ブルイネをボランチに下げてメルテンスをウイングに入れるなど、コロコロと選手やポジションを変える戦術家らしい交代策を見せたが、結果チーム全体としてどう攻めるのかが余計に不透明になり、可能性を感じるシーンをさほど作ることなく90分間を終えてしまった。もともとのマルティネス監督に対する懸念が浮き彫りになる敗戦となった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
文●内藤秀明
FW
14 ドリース・メルテンス 5.5 (60分IN)
デンベレに代わって投入。デ・ブルイネがボランチに入り、空いた右ウイングでプレーしたが、1本シュートに繋がるいいクロスを送ったのみで多くのチャンスは作れなかった。
MF
11 ヤニック・カラスコ (80分IN)
フェライニ代わって投入。ただ、彼が入った時点でもうチームとしての統制がとれておらず、何もできないまま試合は終了した。
FW
21 ミチ・バチュアイ (90+1分IN)
シャドリに代わってピッチに。SBを一枚削り、前線の枚数を増やすために投入された。
[監督]
ロベルト・マルティネス 5.5
監督として、フランスの攻撃の強みであるエムバペを抑えつつ、守備の強みであるカンテを避けながら攻める策をチームには託したようだ。ただしエースのアザールがそれを掌握しきれなかったため、策は機能せずに終わった。組み立てが上手くいっていないため、その後、デ・ブルイネをボランチに下げてメルテンスをウイングに入れるなど、コロコロと選手やポジションを変える戦術家らしい交代策を見せたが、結果チーム全体としてどう攻めるのかが余計に不透明になり、可能性を感じるシーンをさほど作ることなく90分間を終えてしまった。もともとのマルティネス監督に対する懸念が浮き彫りになる敗戦となった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
文●内藤秀明