ベルギー――一枚岩になれていない事実が浮き彫りに。
[ロシアW杯準決勝]フランス1-0ベルギー/7月10日/サンクトペテルブルク(サンクトペテルブルク)
【ベルギー|採点・寸評】
チーム ベルギー 5
鉄壁を誇るカンテがいる中央を経由せずにゴールが生まれるよう、アザール、デ・ブルイネをサイドに配置した4-2-3-1システムで臨んだ。序盤はフェライニが高めの位置で待機することでポグバとカンテを中央に留まらせつつ、両翼の個の力で決定機を作った。ただ時間が経つにつれてアザールが中に絞るプレーが増え始め、その攻撃の形は機能不全に。最終的には、監督が選手を投入してシステムをいじればいじるほど、余計に攻撃の形が不透明になるという悪循環に陥った。チームとして一枚岩になれていない事実が浮き彫りになる一戦となってしまった。
[GK]
1 ティボー・クルトワ 6.5
常に安定したセービングを披露し、何度もピンチを救った、GKが彼でなければ、失点はさらに増えていたに違いない。悪くないパフォーマンスを披露していただけに、悔しい敗戦となった。
[DF]
2 トビー・アルデルワイレルド 5.5
試合全体としては、同サイドにSBが不慣れなシャドリがいる中、連携しながらいい守備を見せていたが、失点シーンでは簡単にウンティティのマークを外してしまい、動きを制限することができなかった。
4 ヴァンサン・コンパニ 6
全盛期のコンパニらしいバイタルエリアでの潰しを見せるなど、安定した守備ブロックの構築に貢献。キャプテンとして最終ラインをうまく統率した。
5 ヤン・ヴェルトンゲン 6
時折、エムバペの対応に苦労するシーンもあったが、全体としては対人戦の強さを見せた。攻め上がりがあまりなかったのは、相手の10番にスペースを与えないためであり、仕方がないところだろう。
22 ナセル・シャドリ 5.5(91分OUT)
右SBという不慣れなポジションのため、裏をとられることもあったが、全体を通してみると、豊富な運動量で攻守ともに多くの場面に顔を出し続けた。決定的なプレーこそできなかったが、決定的に悪いパフォーマンスでもなかった。
【ベルギー|採点・寸評】
チーム ベルギー 5
鉄壁を誇るカンテがいる中央を経由せずにゴールが生まれるよう、アザール、デ・ブルイネをサイドに配置した4-2-3-1システムで臨んだ。序盤はフェライニが高めの位置で待機することでポグバとカンテを中央に留まらせつつ、両翼の個の力で決定機を作った。ただ時間が経つにつれてアザールが中に絞るプレーが増え始め、その攻撃の形は機能不全に。最終的には、監督が選手を投入してシステムをいじればいじるほど、余計に攻撃の形が不透明になるという悪循環に陥った。チームとして一枚岩になれていない事実が浮き彫りになる一戦となってしまった。
[GK]
1 ティボー・クルトワ 6.5
常に安定したセービングを披露し、何度もピンチを救った、GKが彼でなければ、失点はさらに増えていたに違いない。悪くないパフォーマンスを披露していただけに、悔しい敗戦となった。
[DF]
2 トビー・アルデルワイレルド 5.5
試合全体としては、同サイドにSBが不慣れなシャドリがいる中、連携しながらいい守備を見せていたが、失点シーンでは簡単にウンティティのマークを外してしまい、動きを制限することができなかった。
4 ヴァンサン・コンパニ 6
全盛期のコンパニらしいバイタルエリアでの潰しを見せるなど、安定した守備ブロックの構築に貢献。キャプテンとして最終ラインをうまく統率した。
5 ヤン・ヴェルトンゲン 6
時折、エムバペの対応に苦労するシーンもあったが、全体としては対人戦の強さを見せた。攻め上がりがあまりなかったのは、相手の10番にスペースを与えないためであり、仕方がないところだろう。
22 ナセル・シャドリ 5.5(91分OUT)
右SBという不慣れなポジションのため、裏をとられることもあったが、全体を通してみると、豊富な運動量で攻守ともに多くの場面に顔を出し続けた。決定的なプレーこそできなかったが、決定的に悪いパフォーマンスでもなかった。
[MF]
6 アクセル・ヴィツェル 5.5
攻守のバランサーとして、ハードワークしつつパスを散らした。ただパス成功本数56本、成功率98.2%という数字が示す通り、よく言えばミスはなかったのだが、悪く言えば安全なパスしか出すことができず効果的な縦パスは皆無だった。
8 マルアン・フェライニ 6(80分OUT)
2列目と3列目を出入りしながら広範囲を守り、攻撃の場面では高い位置でボールを受け、時にはボックス内に飛び込むなど、多くの役割をこなした。ただ、前半途中からアザールが中に絞るため、サイドに開かざるを得ず、組織の中で彼の強さをうまく生かせなかったのが残念なポイントだ。
19 ムサ・デンベレ 5.5(60分OUT)
評価が難しい選手だ。エムバペ対策の守備要員として起用され、度々当たりの強さを活かして、エムバペからボールを奪取するなど左サイドの守備のカバーに成功。ただし攻撃の場面では、最終ラインから前線に効果的な縦パスが入りそうなタイミングで、そのパスコースに入ってしまい、みずからスピードアップのチャンスを潰すなど、ポジショニングやプレーの選択が非常に悪い。守備では機能したものの、攻撃では大きく足を引っ張った。
6 アクセル・ヴィツェル 5.5
攻守のバランサーとして、ハードワークしつつパスを散らした。ただパス成功本数56本、成功率98.2%という数字が示す通り、よく言えばミスはなかったのだが、悪く言えば安全なパスしか出すことができず効果的な縦パスは皆無だった。
8 マルアン・フェライニ 6(80分OUT)
2列目と3列目を出入りしながら広範囲を守り、攻撃の場面では高い位置でボールを受け、時にはボックス内に飛び込むなど、多くの役割をこなした。ただ、前半途中からアザールが中に絞るため、サイドに開かざるを得ず、組織の中で彼の強さをうまく生かせなかったのが残念なポイントだ。
19 ムサ・デンベレ 5.5(60分OUT)
評価が難しい選手だ。エムバペ対策の守備要員として起用され、度々当たりの強さを活かして、エムバペからボールを奪取するなど左サイドの守備のカバーに成功。ただし攻撃の場面では、最終ラインから前線に効果的な縦パスが入りそうなタイミングで、そのパスコースに入ってしまい、みずからスピードアップのチャンスを潰すなど、ポジショニングやプレーの選択が非常に悪い。守備では機能したものの、攻撃では大きく足を引っ張った。