【橋本英郎】“ボランチ柴崎”のハイパフォーマンスに計り知れない衝撃を受けた!

カテゴリ:日本代表

橋本英郎

2018年06月22日

ゲームプランの共有をその場面、場面で

木曜日、コロンビア戦の先発組もチーム練習に再合流。大一番に向け、ゲームプランの共有は進められるのか。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 さて、日曜日のセネガル戦です。とても大事な試合。反省点と言っていいのかどうかは分かりませんが、コロンビア戦でひとつ気になったことがあります。
 
 敵が10人になった時にどのように攻めていくのか、どのようにゲームを進めていくのかの方向性が、チームとして定まっていなかったように感じました。それは相手が10人でも11人でも、1-0でリードした場合は同じ状況に陥っていたと思います。特に前半はどのように試合を運ぶべきかというイメージが、共有できていませんでした。
 
 相手の疲れを実感できるようになった後半、徐々に戦い方が統一されていきました。しっかり左右に振って、相手の間が開いたところにボールを入れる。単純なようでちゃんとシステマチックに組み立てていました。ああなると10人で戦うコロンビアは、非常に苦しくなります。

 
 ゲームプランの共有をその場面、場面で早めにできるようにしておけなければ、次のセネガル戦でせっかく勝つチャンスを得ても、結果的に失なってしまうかもしれません。決勝トーナメント進出が懸かるゲーム。お互いに初戦を勝利で飾ったので、また違うゲームプランも浮かび上がっていると思います。ゲームプランの修正と変更をいかに繰り返しながら、チームメイト、監督、ベンチと共有し続けられるか。それを次の試合のなかで示せれば、良い結果が待っているはずです。
 
 次のセネガル戦もチカラをもらい、みんなで共に戦いましょう!

<了>

橋本英郎

PROFILE
はしもと・ひでお/19795月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨し、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロでプレーし、昨季から東京ヴェルディに籍を置く。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点/2018年6月21日現在)。173センチ・68キロ。血液型O型。
公式ブログ=http://pakila.jp/hashimoto/
ベンヌ=http://bennu.co.jp/
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