【黄金世代】第3回・小笠原満男「18歳の決断~なぜ常勝・鹿島を選んだのか」(#3)

カテゴリ:特集

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年06月28日

モトが「みんなで一緒に強くしよう」って言ってきてくれた。

小笠原にとって黄金世代はとても大きな存在だ。なかでも本山と中田、そして曽ケ端の同期入団組には格別な想いがある。写真:佐野美樹

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 だが、小笠原は決心できずにいた。秋を前に中田が決まり、本山が決まり、「これは試合に出れないなぁ」と考え始めていたからだ。
 
 そんな折、U-18日本代表の合宿で本山に掛けられた言葉が、背中を押したという。
 
「すごい迷ってて、やっぱり厳しいかなと思ってたところで、モトが『みんなで一緒に強くしよう』って言ってきてくれた。ちょっと軽い感じでね。心が動いたというか、みんなで競争しながら成長していくってのが、イメージできたんだよね。
 
 まさか現実になるなんてあの時は思ってもみなかったけど、結果的にはライバルがいて良かったんだと思う。中田が最初に出始めて、その後でモトが活躍したり。シンジとの関係もそうだったけど、いい距離感、いいライバル心でお互い切磋琢磨できたから、ここまでやってこれた」

 
 みずからを「6番目」と話した男は、やがて、常勝軍団のシンボルになっていく。
 
♯4につづく>
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
※7月4日配信予定の次回は、鹿島アントラーズにおける20年間の波乱万丈を紐解き、ひとりのプロフットボーラーの成長の記録を追います。イズムの継承者としての矜持とは──。ディープトーク満載です。こうご期待!
 
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PROFILE
おがさわら・みつお/1979年4月5日生まれ、岩手県盛岡市出身。地元の太田東サッカー少年団で本格的にサッカーを始め、小6の時には主将としてチームを率い、全日本少年サッカー大会に出場。中学は市立大宮中、高校は大船渡に進学。インターハイや選手権など全国の舞台で活躍し、世代別の日本代表でも常連となり、東北のファンタジスタと謳われた。1998年、いくつかの選択肢から鹿島アントラーズに入団。翌年にはU-20日本代表の一員としてナイジェリアでのワールドユースに主軸として臨み、準優勝に貢献する。鹿島では在籍20年間(2006年8月から10か月間はイタリアのメッシーナにレンタル移籍)で7度のリーグ優勝を含む16個の国内タイトルをもたらし、Jリーグベストイレブンに6回選出、2009年にはJリーグMVPに輝いた。日本代表ではワールドカップに2度出場(2002年・06年)し、通算/55試合出場・7得点。Jリーグ通算/507試合・69得点。173㌢・72㌔。O型。データはすべて2017年6月27日現在。
 
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