プロの世界を生きていくうえでも選手権での経験は大きな財産に。
■一発勝負だからこそ勝負強さが養われた
いま振り返っても、選手権は本当に特別な場所です。
小さい頃から憧れていた舞台で、そのために僕は清水商に入学しました。当時はまだJリーグがなく、多くのサッカー少年の目標が選手権という時代。全国中継されていた選手権はまさに“花形”でした。あそこで日本一になることを夢見ながら、高校3年間、ほとんど毎日のように朝昼晩と3部練習してきました。まさに青春時代をサッカーに捧げたと言っても過言ではありません。
ただ、清水商のある静岡はサッカー大国と呼ばれる激戦区でした。清水商のほか、藤枝東、清水東、東海大一、静岡学園、浜名ら、全国レベルの強豪チームがたくさんいました。
そうしたなか、僕は高校1年と3年の時に選手権に出ることができたのですから、清水商を選んで本当に良かったと思いますし、1年の時から試合に使ってくれた大滝監督には感謝しかありません。最後の選手権では、鹿児島実を破った後、国見との決勝(2対1)に勝って優勝できて、少しは恩返しできたのかなと思います。
選手権は負けたら終わりの“一発勝負”のトーナメント戦。そのうえ、地元の大きな期待を背負っていましたから、優勝しないことには堂々と帰って来られませんでした。実際、1年時の選手権で、3回戦で敗れた際には夜中に帰ってきたくらいでした。あらゆるプレッシャーを受けながらプレーしていたからこそ、間違いなく勝負強さは養われたと思います。その後、結果がすべての“プロの世界”を生きていくうえでも、選手権での経験は大きな財産になっています。
■参考資料
1993年度 第72回大会 高校サッカー選手権
1994年1月7日@国立競技場
清水商 2(5PK4)2 鹿児島実
[得点]清=藤元(前半39分)、小川(後半23分) 鹿=野見山×2(前半21分、後半3分)
清水商メンバー●GK1川口能活、DF2加藤泰明、5田中誠、4小川雅巳、14新村真一、MF6鈴木伸幸、8伊藤亘、12佐藤由紀彦、FW9藤元大輔、10安永聡太郎、3鈴木悟
監督●大滝雅良
鹿児島実メンバー●GK17田之脇和仁、DF8横山博敏、5藤崎義孝、3福永周平、2馬渡敏彦、MF6脇田幸男、10遠藤彰弘、7野見山秀樹(→55分15牛鼻健)、FW14平瀬智行、9城彰二、19毛井隆樹
監督●竹田順数
■プロフィール
川口能活プロフィール
かわぐち・よしかつ/1975年8月15日生まれ、静岡県出身。180センチ・77キロ。清水商高卒業後、横浜入り。その後、ポーツマス(イングランド)、ノアシャラン(デンマーク)、磐田、岐阜を経て、現在J3の相模原でプレー。4度のワールドカップ出場を誇る日本を代表するレジェンド。プロ24年目。
☆SC相模原オフィシャルHPはこちら
→http://www.scsagamihara.com/
いま振り返っても、選手権は本当に特別な場所です。
小さい頃から憧れていた舞台で、そのために僕は清水商に入学しました。当時はまだJリーグがなく、多くのサッカー少年の目標が選手権という時代。全国中継されていた選手権はまさに“花形”でした。あそこで日本一になることを夢見ながら、高校3年間、ほとんど毎日のように朝昼晩と3部練習してきました。まさに青春時代をサッカーに捧げたと言っても過言ではありません。
ただ、清水商のある静岡はサッカー大国と呼ばれる激戦区でした。清水商のほか、藤枝東、清水東、東海大一、静岡学園、浜名ら、全国レベルの強豪チームがたくさんいました。
そうしたなか、僕は高校1年と3年の時に選手権に出ることができたのですから、清水商を選んで本当に良かったと思いますし、1年の時から試合に使ってくれた大滝監督には感謝しかありません。最後の選手権では、鹿児島実を破った後、国見との決勝(2対1)に勝って優勝できて、少しは恩返しできたのかなと思います。
選手権は負けたら終わりの“一発勝負”のトーナメント戦。そのうえ、地元の大きな期待を背負っていましたから、優勝しないことには堂々と帰って来られませんでした。実際、1年時の選手権で、3回戦で敗れた際には夜中に帰ってきたくらいでした。あらゆるプレッシャーを受けながらプレーしていたからこそ、間違いなく勝負強さは養われたと思います。その後、結果がすべての“プロの世界”を生きていくうえでも、選手権での経験は大きな財産になっています。
■参考資料
1993年度 第72回大会 高校サッカー選手権
1994年1月7日@国立競技場
清水商 2(5PK4)2 鹿児島実
[得点]清=藤元(前半39分)、小川(後半23分) 鹿=野見山×2(前半21分、後半3分)
清水商メンバー●GK1川口能活、DF2加藤泰明、5田中誠、4小川雅巳、14新村真一、MF6鈴木伸幸、8伊藤亘、12佐藤由紀彦、FW9藤元大輔、10安永聡太郎、3鈴木悟
監督●大滝雅良
鹿児島実メンバー●GK17田之脇和仁、DF8横山博敏、5藤崎義孝、3福永周平、2馬渡敏彦、MF6脇田幸男、10遠藤彰弘、7野見山秀樹(→55分15牛鼻健)、FW14平瀬智行、9城彰二、19毛井隆樹
監督●竹田順数
■プロフィール
川口能活プロフィール
かわぐち・よしかつ/1975年8月15日生まれ、静岡県出身。180センチ・77キロ。清水商高卒業後、横浜入り。その後、ポーツマス(イングランド)、ノアシャラン(デンマーク)、磐田、岐阜を経て、現在J3の相模原でプレー。4度のワールドカップ出場を誇る日本を代表するレジェンド。プロ24年目。
☆SC相模原オフィシャルHPはこちら
→http://www.scsagamihara.com/