【川口能活クロニクル】清商時代のベストゲームは城彰二を擁する鹿実とのあの名勝負

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年01月04日

激闘は2-2でPK戦へ突入。

清水商対鹿児島実は、互いに点を取り合い、2-2の同点のままPK戦に突入した。(C) SOCCER DIGEST

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■ここで負けたら静岡に帰れない
 
 前半、僕たちは風下に立ちました。鹿児島実が1試合多く試合をしていたので、後半は疲れるだろうと読んで、前半耐えて後半勝負、というイメージをもって試合に臨みました。
 
 清水商は県予選から本大会の準々決勝まで、11試合連続無失点で勝ち上がってきました。守備には自信があったのですが、前半21分に警戒していたセットプレーから先制点を奪われたのです。とはいえ、鹿児島実が相手でしたから、無失点で抑えるのは無理だろうな、とは思っていました。
 
 彰二へのマークは徹底していました。大滝監督からは「城彰二に絶対に点を入れさせるな」と言われていたのですが、ゴールこそ決めさせなかったものの、その先制点は彼のバックヘッドから生まれたものでした。味方にしたらこんなに心強い選手はいないのですが、敵に回したら本当に怖い存在でした。
 
 前半終了間際、藤元(大輔)のゴールで追いついたものの、後半が始まってすぐにまた失点してしまいます。左コーナーキックからのヘディングシュート。やはりセットプレーからでした。
 
 しかしその後、2ゴールを決めた野見山が左足首を捻挫して交代したのをきっかけに、僕たちに流れが傾いてきました。怒涛の攻撃を見せて、後半23分に小川(雅巳)が同点ゴールを決めて、PK戦に突入したのです。
 
 ここで負けたら静岡には帰れない、と思っていたから、絶対に止めてみせるという強い気持ちで臨みました。鹿児島実の先行で全員が成功するなか、4人目のキックを止めた瞬間、思わずガッツポーズしました。その後、全員がミスなくキックを決めて、鹿児島実との3度目の勝負を制したのです。
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