山口 蛍
ハノーファー（ドイツ）
６試合・０得点・０アシスト
 
×頑張りましょう
 
　今年１月に３年半契約でハノーファーに入団。中盤での組み立てがスムーズにいかないチームの課題を解決させるだけでなく、セレッソ大阪時代の同僚である清武とのホットラインを構築できる新戦力として期待された。
 
　しかし、待ち受けていたのは試練の連続だった。トーマス・シャーフ前監督から右サイドハーフにコンバートされ、デビュー２戦目となった20節のマインツ戦では、前半途中での交代という屈辱を味わう。
 
　ボランチでの出番を掴んだのは、23節のシュツットガルト戦だ。この試合で水を得た魚のように躍動する。献身的に守備をこなしながら、ミスの少ないパスを前線に供給。まずまずの存在感を放ち、２-１の逆転勝利に貢献した。
 
　しかし、25節のブレーメン戦では再び不可解な采配の犠牲となる。トップ下での出場を求められた挙句、２点のリードを許した前半途中に交代を告げられたのだ。
 
　シリアとのロシア・ワールドカップ・アジア２次予選で鼻骨と左眼窩底を骨折したため、リーグ戦７試合を残したタイミングで、リハビリ生活突入を余儀なくされた。（遠藤孝輔）

山田 大記
カールスルーエ（ドイツ２部）
31試合・３得点・４アシスト
 
△可もなく不可もなし
 
　昨シーズンは、昇降格プレーオフで惜しくも１部昇格を逃したカールスルーエの山田だが、今シーズンはチームの不調とともに苦しんだ。
 
　大腿部の怪我で開幕に出遅れ、第３節から先発に復帰し、リーグ戦31試合に出場。シーズン初ゴールは11月まで待たなければならず、昨シーズンの６得点・８アシストを上回ることができなかった。
 
　チームはなかなか勝点を積み上げることができず、下位に低迷。その後、徐々に調子を取り戻して最終的には７位でフィニッシュしたものの、今シーズンこそは！　と１部昇格を目指していたことを考えれば、不本意な結果に終わった印象は否めない。
 
　ドイツ・サッカー連盟から今シーズンの年間最優秀監督に選出されたマルクス・カウツィンスキー監督は、今シーズン限りでカールスルーエを離れることが決まっており、来シーズンからはトーマス・オラル新監督が指揮を執ることになる。
 
　当然、山田にとっては新たな挑戦になるし、まずは指揮官からの信頼を掴むことが必要となる。（山口裕平）