現状のままでは、本大会を見据えると苦戦を余儀なくされそうだ。劇的な逆転劇ではあったけど、２点をリードしている韓国がなおも前に出てきてくれたおかげで、浅野が活きるスペースができた側面もある。
その意味では、韓国のゲームコントロールに問題があったのかもしれない。世界の強豪国であれば、リードしている状況なら、のらりくらりとボールを回しつつ、焦れた相手が食い付いてくれば鋭いカウンターを繰り出すということもしてくるだろう。
とはいえ、相手の隙を見逃さず確実にゴールを奪い、逆転したその反発力は評価すべきだし、手倉森ジャパンの底力を思い知った大会制覇だった。
選手たちは大きな自信を得たに違いない。それはこの先の成長を考えても貴重な経験となったはず。攻撃のバリエーションを増やすなど、やるべきことはまだまだたくさんあると思うけど、それだけ成長の余地を残しているということ。
より強く、より逞しくなった姿で、リオ五輪での躍進を期待したい。
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