――J１で戦ううえで大切なことは？
 
河本　戦術面は今やっていることをJ１でも変わらずやれればいいと思っています。ただ個々のレベルアップは絶対に必要。攻撃に関して言えば、J２のほうがゆったりとボールを持たせてくれますから、もっとプレースピードを上げないといけない。守備も同様に、１対１で対応できるようにしていかないといけません。
 
横谷　それは間違いないですね。なので、現状に安心せずに頑張らないと。僕は得点力を上げたい。あとはアシスト。得点に絡むシーンを増やさないと上ではやっていけません。
 
河本　１試合に１回くらい綺麗に突破されるシーンがある。その時はノブさん（加藤順大）に助けられていますけど、J１でそういう場面を作られたら相手は確実に決めてくる。突破されても最後まで身体を寄せてシュートコースを限定したり、より相手にとって難しい状況に持っていけるようにしないといけない。

　あと緩さをなくすのは絶対必要です。簡単なミスで失点した後に、またすぐに失点するとか。声を掛け合って、もう一度集中し直すのが大切。ただし、上手く守れていたけど失点した場合は、そんなに変えずにっていう意識も持ったほうがいいと思っています。

横谷　今の心配事は、J１に上がった時にスタメンを取れるかです。J１昇格を決めたらクラブは絶対に補強するじゃないですか。特に中盤とかFWの攻撃的な選手は。
 
河本　CBはもう新加入が決まってるよ（６月24日に明治大のDF山越康平の加入内定を発表）。
 
横谷　J１で戦うために補強する選手に負けないように、今からもっともっとレベルアップしなきゃいけないし、プレーの幅も広げないといけない。もちろん精度も上げないと。来年もスタメンでいられるように、今から様々なことをやらないといけないと思っています。

取材・文：古田土恵介（サッカーダイジェスト編集部）


PROFILE
河本裕之
こうもと・ひろゆき／ 1985年９月４日生まれ、兵庫県出身。183㌢・72㌔。明石FC－FC西神－滝川二高－神戸－大宮－神戸。。１対１、ハイボールの対応、カバーリング、フィードなどCBに必要な能力を高レベルで備える。普段は物静かだが、ピッチに立つと怪我をも恐れぬ闘将ぶりを見せる。
 
PROFILE
横谷 繁
よこたに・しげる／ 1987年５月３日生まれ、兵庫県出身。179㌢・71㌔。西宮SSS－甲陵中－G大阪ユース－G大阪－愛媛－大阪－京都－大宮。ボランチからFWまでこなすマルチロール。完全移籍１年目ながら、右サイドハーフとしてスタメンを掴んだ。正確な右足でセットプレーのキッカーも務める。