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【湘南担当記者コラム】木端微塵に希望を砕かれた“あの時”から、追い求めてきたオリジナルの一体感

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年11月03日

09年からの『ON THE WAY ――夢の途中』。気になる、遠藤、永木、曺監督の来季去就? 指揮官にFC東京などが触手!? コーチ就任も?

今季のゴール裏の湘南サポーターの応援は常に“熱かった”。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「サッカーダイジェスト」の人気連載コラム平畠啓史の『アディショナルタイムに独り言』でも紹介されたが、試合前の選手入場時は、「戦闘開始!」の合図とともに、三村ロンドさんのナレーションや湘南乃風の歌「SHOW TIME」、そして趣向を凝らした電光掲示板(あの電光掲示板が完成したのも2010年の終盤だった)の映像で、たちまちスタジアム全体の一体感を作り出す。
 
 07年から10年まで、苦しい時代を支えてシーズン途中に現役を退いていたDFジャーンは代理人として今季何度かスタジアムを訪れ、「スタジアムの雰囲気が素晴らしい。本当に嬉しいよ」と心を震わせていた。
 
 試合開始からまさに一丸となり鹿島に襲い掛かった湘南の怒涛の波は、紛れもなくスタジアムの空気が生み出したものだった。
 
 そして鹿島戦のあと、ホーム最終戦のセレモニーとして、2009年から今季までの挑戦を振り返るビデオが電光掲示板に映し出された。
 
 タイトルは『ON THE WAY ――夢の途中』。
 
 2009年、J1昇格を決めた直後、反町前監督に抱きつくコーチ時代の曺さんの姿が映し出された。そして、屈辱と歓喜の7年間を象徴的なシーンとともに振り返り、先日のFC東京戦の勝利で「(湘南スタイルを)証明できた」と締めくくっている(鹿島戦で負けても対応できる作りになっていたのが、結果的にちょっと裏目に出た)。
 
 後付けで、なんでも言える。それでも、あの2010年の希望を木端微塵に砕かれた傷だらけの経験は、湘南にとって避けられぬ宿命だったのかもしれない、とも思える。むしろ、様々な関係者の努力によって、そして時間の経過により、そのように笑って振り返れる状況に、ようやく到達できた(通過できた)とも言える。
 
 なぜ? どうすれば? と湘南に関わるすべての人が頭をひねり、様々な取り組みをし、そうやってスタジアム全体が“勝つ集団”になってきたのだろう。
 
 遠藤のもとには、昨季に続き浦和から獲得オファーが届いている。永木にも昨季までC大阪や鹿島からオファーが来ていた。曺監督にもFC東京など複数クラブが触手を伸ばしていて、コーチ就任の噂も出ている。
 
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