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【湘南担当記者コラム】木端微塵に希望を砕かれた“あの時”から、追い求めてきたオリジナルの一体感

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年11月03日

「アイツはいずれベルマーレを背負って立つ選手になる。その頃、俺はいないけどね」と反町前監督が絶賛したのが、2010年の永木だったが……。

2010年、2種登録選手としてデビューした遠藤。初ゴールも決めたが、出場した試合は一度も勝てなかった。写真:サッカーダイジェスト

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同じく2010年、特別指定選手としてプレーした永木。当時の反町監督も能力を高く絶賛した。写真:サッカーダイジェスト

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 当時、「アイツはいずれベルマーレを背負って立つ選手になるだろう。その頃、俺はいないけどね」と反町前監督が絶賛した永木がいて、遠藤も2種登録選手として静かにデビューし初ゴールも決めた。
 
 ふたりは激しいディフェンスを見せたものの、J1の屈強な選手たちにことごとく弾き返されてしまった。当たって砕けろと言わんばかりに。そして実際、何度も叩きのめされた。
 
 シーズン終盤、Jデビューを果たすとともにスタメンに定着した2年目の古林は溌剌としたプレーを見せ、新鮮な風をチームにもたらした。ただし若さ溢れる挑戦は、完膚なきまでに叩きのめされた。7試合に出場したものの、ノーゴールに終わっている。
 
 あれから5年が経った。
 
 今季再び巡り合わせで、湘南を担当した。もちろん湘南の戦いぶりは担当でなかった間も追いかけていたし、昨季の快進撃に胸をすいたひとりでもある。さすがに大丈夫だろうが、万が一にも、また湘南が勝つところを見られなかったら……とも、ふと思った。
 
 もちろん、それらの想いは杞憂に終わった。
 
 今季、これまで通算12勝を挙げた。そのうち、ホームでは6勝。第1ステージは2勝止まりと苦戦したが、第2ステージでは4勝にアップしている。ホームでしっかり地に足をつけて、闘えるようになってきた。
 
 ついに今季ホーム初勝利を挙げた第1ステージ8節・鳥栖戦、監督、スタッフ、選手……円陣を組んで抱き合って喜ぶ姿には心を打たれた。J1にてホームの勝利を手にする日を待望していたのは、そこに集った誰もが一緒の想いだったと伝わってきた。
 
 さらに柏から17年ぶり、名古屋から16年ぶりに勝点3を獲得。早くもホーム最終戦となった第2ステージ15節の鹿島戦では、2-1の勝利を飾った。ホームでは20年ぶりの勝利だった。
 
 何度かその勝利を取材できたのは、率直に言って、とても嬉しい経験になった。
 
 強豪に真っ向から挑んで勝ったホームラストの鹿島戦のなによりの価値は、「サポーターの皆さんにこの1年、成長できているところを見せられた」(永木)ことだろう。
 
 2ゴールはいずれも“ファインゴール”だった。
 
 1点目は流れから決めた。
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