大久保にとっては、まさに“冤罪”といった気分に近い。
川崎の庄子春男GMは、Jリーグに意見書を提出する意向を示した。もっとも、「変わった記憶はほとんどない」(中村)の言葉どおり、意見書で判定が覆る可能性は低い。両膝からがくりとピッチに倒れ、頭を抱えた大久保にとっては、まさに“冤罪”といった気分に近いだろう。
現在、大久保はふたつの得点ランキングで偉大な記録を視界に捉える(下記の表を参照)。とりわけ、3年連続得点王が懸かった今季の得点数では、G大阪の宇佐美貴史がすぐ背後から迫っており、気が抜けない状況が続く。
はたして、今回の退場劇による影響は出るのか。少なくとも、次節の見どころがひとつ減ったのは事実だろう。しばらく波紋を呼びそうだ。
■「15年J1リーグ得点ランキング」(10月24日時点)
順位 得点 名前(所属)
1 22 大久保嘉人(川崎)
2 19 宇佐美貴史(G大阪)
3 17 ドウグラス(広島)
4 15 豊田陽平(鳥栖)
5 14 クリスティアーノ(柏)
■「J1通算得点ランキング」(10月24日時点)
順位 得点 名前(所属)
1 157 中山雅史(元磐田など/現・JFL沼津)
2 156 佐藤寿人( 広島)
3 155 大久保嘉人(川崎)
4 152 マルキーニョス(神戸)
5 146 前田遼一(FC東京)