チーム内での正しい競争が成長につながる
勝たなければならないというプレッシャーの中でこれ以上臨むのは難しいかもしれませんが、改善点がないわけでもありません。冷静に見れば、失点シーンでもミスが重なっています。サイドを破られたところのミス。最後のスライディングのところのミス、そういうものも重なっています。
守備も細かく分析していかないといけないですし、攻撃ではチャンスもありましたので、いかに決めていくか。チャンスの数をどうやって多くするか。最後のところで、パスやコントロールがズレることがあるので、そこはずっと追求していくべきです。
もう一点気になったのはサイドチェンジのボールロストです。前半終了間際のピンチも吉田選手からのサイドチェンジをカットされてからのもの。パスの質をもっと上げるというのはもちろんありますが、いつ、どこでやればよいのか。また、サイドチェンジをしたほうが良いのか、やらないほうが良いのか。使うエリア、タイミングの判断や、もう少し相手を引き付けてという工夫など、いかに使っていくかが今後の大きなテーマになると思います。
システム、フォーメーションに関しては、相手があってのこと。自分たちのビルドアップをどうするのか、4-3-3のほうがスムーズなのかもしれません。ただ、守備に関しては相手があることなので、ある程度対応して、柔軟に取り組めることも必要です。
メンバーに関しても同様です。久保建英選手、堂安律選手がいなかったという部分もあって、その時にいる選手の中で誰が最適かは、状況によっても変わってくると思います。
それでも、チーム状態が良くなかったなかで、大きなプレッシャーのなか、結果を出せた選手たちの自信といいますか、ものすごく大きなものになります。
守備も細かく分析していかないといけないですし、攻撃ではチャンスもありましたので、いかに決めていくか。チャンスの数をどうやって多くするか。最後のところで、パスやコントロールがズレることがあるので、そこはずっと追求していくべきです。
もう一点気になったのはサイドチェンジのボールロストです。前半終了間際のピンチも吉田選手からのサイドチェンジをカットされてからのもの。パスの質をもっと上げるというのはもちろんありますが、いつ、どこでやればよいのか。また、サイドチェンジをしたほうが良いのか、やらないほうが良いのか。使うエリア、タイミングの判断や、もう少し相手を引き付けてという工夫など、いかに使っていくかが今後の大きなテーマになると思います。
システム、フォーメーションに関しては、相手があってのこと。自分たちのビルドアップをどうするのか、4-3-3のほうがスムーズなのかもしれません。ただ、守備に関しては相手があることなので、ある程度対応して、柔軟に取り組めることも必要です。
メンバーに関しても同様です。久保建英選手、堂安律選手がいなかったという部分もあって、その時にいる選手の中で誰が最適かは、状況によっても変わってくると思います。
それでも、チーム状態が良くなかったなかで、大きなプレッシャーのなか、結果を出せた選手たちの自信といいますか、ものすごく大きなものになります。
もちろんこれからもずっと負けられないというプレッシャーのかかる試合が続くのですが、ホームでオーストラリア相手に勝てたことは、しっかりと自分たちがやるべきことをやり続けられれば、自分たちの力をしっかりと出せれば、結果はついてくるという自信にもなったはずです。
逆にその部分を疎かにすると厳しい試合になるのも、この4試合で再確認できたのではないでしょうか。
一方で、新しい選手や若い選手が入って、今日の田中選手のように活躍すると、チームが新たに動き出し、新たなパワーを得ます。長い予選を戦っていくうえでは非常に大事なことだと思います。ポジションを奪ったり、そのポジションを奪い返したり、どのチームでもそうですが、チーム内での正しい競争がいっぱいあることで、成長もできますし、その競争がなければチームの成長もストップしてしまう。
そういう意味では、最後に柴崎岳選手が出て勝ったというのは、個人的な感情も入ったりしますが、必要なことだったと思います。そんなマネージメントも含めて森保一監督の良い部分も感じます。
オーストラリア戦で勝てたことで、次の2戦が改めて大事になりますよね。今日の勝利が次にどう繋がっていくのか、見ごたえがあります。
11月のシリーズに向けて、また期間が微妙に空くので、次の2連戦への入りというのはものすごく難しいかもしれません。
でも、この2試合セットの過ちを繰り返してほしくない。日本代表は強いな、面白いサッカーをするなというのが見たいですし、もちろん、ワールドカップ予選なので、まずはワールドカップに出場することが当面の目標。結果が全てなので、そこさえ達成すればというところはあるのですが、欲を言えば次の2試合では日本の力をしっかりと見せてほしいなと。
アジアのレベルが上がって、他国との差が詰まっていると言われていますが、日本の力はそんなもんじゃないよという戦いを見せてくれると期待しています。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。また、「初の著者『徹する力』を2月26日に上梓した。
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逆にその部分を疎かにすると厳しい試合になるのも、この4試合で再確認できたのではないでしょうか。
一方で、新しい選手や若い選手が入って、今日の田中選手のように活躍すると、チームが新たに動き出し、新たなパワーを得ます。長い予選を戦っていくうえでは非常に大事なことだと思います。ポジションを奪ったり、そのポジションを奪い返したり、どのチームでもそうですが、チーム内での正しい競争がいっぱいあることで、成長もできますし、その競争がなければチームの成長もストップしてしまう。
そういう意味では、最後に柴崎岳選手が出て勝ったというのは、個人的な感情も入ったりしますが、必要なことだったと思います。そんなマネージメントも含めて森保一監督の良い部分も感じます。
オーストラリア戦で勝てたことで、次の2戦が改めて大事になりますよね。今日の勝利が次にどう繋がっていくのか、見ごたえがあります。
11月のシリーズに向けて、また期間が微妙に空くので、次の2連戦への入りというのはものすごく難しいかもしれません。
でも、この2試合セットの過ちを繰り返してほしくない。日本代表は強いな、面白いサッカーをするなというのが見たいですし、もちろん、ワールドカップ予選なので、まずはワールドカップに出場することが当面の目標。結果が全てなので、そこさえ達成すればというところはあるのですが、欲を言えば次の2試合では日本の力をしっかりと見せてほしいなと。
アジアのレベルが上がって、他国との差が詰まっていると言われていますが、日本の力はそんなもんじゃないよという戦いを見せてくれると期待しています。
【著者プロフィール】
明神智和(みょうじん・ともかず)/1978年1月24日、兵庫県出身。シドニー五輪や日韓W杯でも活躍したMF。黄金の中盤を形成したG大阪では2014年の国内3冠をはじめ数々のタイトル獲得に貢献。現在はガンバ大阪ユースコーチとして活躍中。また、「初の著者『徹する力』を2月26日に上梓した。
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