ふたつの失点に絡んだ30歳DFに対して…
惜敗を喫したオーストラリアの視点に立てば、やはり看過できないミスだったのだろう。
10月12日に埼玉スタジアムで行なわれたワールドカップ・アジア最終予選、日本vsオーストラリアの一戦。すでに2敗で崖っぷちの日本は、立ち上がりの8分に田中碧のゴールで先制する幸先良い滑り出しも、その後は攻めあぐねて追加点を奪えない。すると70分に強烈な直接FKを叩きこまれて試合を振り出しに戻されてしまう。それでも、執念の粘りを見せた森保ジャパンは87分、途中出場の浅野拓磨が放ったシュートが相手DFにディフレクトし、かつGKの指をかすめてゴールイン。幸運な勝ち越し弾で2-1の勝利を収め、星を2勝2敗の五分に戻した。
ワールドカップ・アジア予選の連勝記録が「11」で止まったオーストラリア。鬼門である日本開催のアウェーマッチで、1ポイントは持ち帰りたかったところだが、終盤の一発で涙を呑んだ。実況放送したテレビ局『Network 10』のスタジオには、かつて日本代表の前に立ちはだかったふたりのレジェンドOBが悲嘆に暮れた。稀代の右SBとして鳴らしたルーク・ウィルクシャー氏と、キャップ数80試合を数えるMFマーク・ミリガン氏だ。
両氏が口を揃えて糾弾したのが、序盤の手痛いミスだった。日本に先制されたシーンで、オーストラリアの左SBアジズ・ベヒッチがボールの目測を誤ってクリアできず、ファーに構えた田中にフリーで撃ち込まれた場面だ。
ウィルクシャー氏は「オーストラリアは(攻守の)切り替えのところで日本に先手を取られ、苦しい立ち上がりとなった」と前置きし、「勢いのままに攻め込まれた結果の失点だったが、それにしても失望しかない。ベヒッチの判断はすべてが間違いで、安易にすぎた。フィニッシュが素晴らしかったのは認めるが、あのワンプレーが試合に与えた影響は計り知れない」と断じた。
10月12日に埼玉スタジアムで行なわれたワールドカップ・アジア最終予選、日本vsオーストラリアの一戦。すでに2敗で崖っぷちの日本は、立ち上がりの8分に田中碧のゴールで先制する幸先良い滑り出しも、その後は攻めあぐねて追加点を奪えない。すると70分に強烈な直接FKを叩きこまれて試合を振り出しに戻されてしまう。それでも、執念の粘りを見せた森保ジャパンは87分、途中出場の浅野拓磨が放ったシュートが相手DFにディフレクトし、かつGKの指をかすめてゴールイン。幸運な勝ち越し弾で2-1の勝利を収め、星を2勝2敗の五分に戻した。
ワールドカップ・アジア予選の連勝記録が「11」で止まったオーストラリア。鬼門である日本開催のアウェーマッチで、1ポイントは持ち帰りたかったところだが、終盤の一発で涙を呑んだ。実況放送したテレビ局『Network 10』のスタジオには、かつて日本代表の前に立ちはだかったふたりのレジェンドOBが悲嘆に暮れた。稀代の右SBとして鳴らしたルーク・ウィルクシャー氏と、キャップ数80試合を数えるMFマーク・ミリガン氏だ。
両氏が口を揃えて糾弾したのが、序盤の手痛いミスだった。日本に先制されたシーンで、オーストラリアの左SBアジズ・ベヒッチがボールの目測を誤ってクリアできず、ファーに構えた田中にフリーで撃ち込まれた場面だ。
ウィルクシャー氏は「オーストラリアは(攻守の)切り替えのところで日本に先手を取られ、苦しい立ち上がりとなった」と前置きし、「勢いのままに攻め込まれた結果の失点だったが、それにしても失望しかない。ベヒッチの判断はすべてが間違いで、安易にすぎた。フィニッシュが素晴らしかったのは認めるが、あのワンプレーが試合に与えた影響は計り知れない」と断じた。
さらに同氏は「キックオフ直後からベヒッチは位置取りが不安定で危うかった。日本はそこを巧みに突いてきたんだ。あのゴール以降、日本はゲームのテンポを落とし、落ち着いてゲームプランを遂行できるようになった。試合開始から間もなくでだ。しっかり主導権を握ってカウンターを狙うだけで良くなったのだから」と続けた。
ミリガン氏もこの意見に同調し、「あの時間帯で点を取られると大きな違いになるよ」とバッサリ。「それ以外にもオーストラリアは小さなミスを重ねていた。ベトナムが相手ならまだしも、日本相手にそんなゲームをしたら天罰が下るんだ。ホンモノの質を持ったチームはそこを見逃してくれない」と、日本の戦いぶりを持ち上げた。
この日のベヒッチは決勝点となったオウンゴールにも絡んでおり、オーストラリア国内では批判の矢面に立たされている。まさに埼玉スタジアムでの2021年10月12日は、30歳DFにとって踏んだり蹴ったりの一日となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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ミリガン氏もこの意見に同調し、「あの時間帯で点を取られると大きな違いになるよ」とバッサリ。「それ以外にもオーストラリアは小さなミスを重ねていた。ベトナムが相手ならまだしも、日本相手にそんなゲームをしたら天罰が下るんだ。ホンモノの質を持ったチームはそこを見逃してくれない」と、日本の戦いぶりを持ち上げた。
この日のベヒッチは決勝点となったオウンゴールにも絡んでおり、オーストラリア国内では批判の矢面に立たされている。まさに埼玉スタジアムでの2021年10月12日は、30歳DFにとって踏んだり蹴ったりの一日となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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