朝田少年は、野球をやっていた時に後楽園球場でプロ野球選手からキャッチングの仕方を教えてもらった。楠神少年は、地元にイベントでやって来たジーコと通りすがりに写真を撮った。そして石井少年は、地元コンサドーレ札幌の選手が開催するサッカー教室に参加して憧れを抱いた。今回話を聞いた3人には、それぞれ幼い頃にプロ選手と触れ合った強烈な思い出が、いまもまだ鮮烈に心に焼き付いていた。
今は逆の立場として、同じ体験を子どもたちにしてもらいたい。
きっと、似た原体験を共通して持っているから、活動内容も損得勘定抜きで純度の高いものになっているのではないか。その心意気が、葛飾区という土地柄、人柄にマッチしているようにも感じられる。
楠神順平は今後、川崎フロンターレ時代に地域貢献活動で商店街を巡った体験を南葛SCに還元したいと考えている。石井謙伍も、愛媛FC時代に行なった「給食先生」という学校で生徒と給食をいっしょに食べるプログラムの楽しさを南葛SCでも行ないたいと考えている。
「僕も一度、給食を一緒に食べさせてもらったことがあって。個人的にも懐かしかったし、たわいもない会話や雑談が面白いんです。運動が得意な子もいれば、勉強が得意な子もいる。食べることが好きな子もいる。いろんな子どもたちのいろんな側面を、いろんなことを一緒に行ないながら引き出してあげたい。給食はなかなか実現していないのですが、コロナ禍が過ぎ去ったらぜひまたやらせてもらいたいなあと」
と朝田氏も同調する。
翼DREAMで話を聞いた子どもたちの将来に何が待っているのか、が分かるのはこれからだが――最後は石井謙伍の言葉で締めたい。
「僕らが教えることが説得力を持つためにも、やはり南葛SCが昇格してカテゴリを上げていってJリーグにいなければならないなと。子どもたちの夢、Jリーガーになるということももちろんですけど、それ以外の夢に向かってもらうためにも、南葛SCがJリーグ入りを実現させないとイメージできないと思うので」
子どもたちへ夢を与える地域貢献活動、それはしっかり自分たちのモチベーションにもなっているのである。(このシリーズ了)
取材・文●伊藤 亮
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南葛SCをスポンサードするKLabが運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』では、8月6日(金)より南葛SCのユニフォームがゲーム内アイテムとして登場します。
アイテムは8月6日(金)16:00~12月31日(金)23:59の期間内にアプリログインでプレゼントされるので、ぜひこの機会にゲームでも南葛SCのユニフォームをゲットしよう。
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プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×5」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×5」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。
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