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「翼DREAM」地元・葛飾と“リアル南葛SC”の未来――元Jリーガーの社員選手たちが子どもたちに語ること

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2021年08月31日

『キャプテン翼』のキャラクターを引き合いに出して座学の授業

「翼DREAM」では座学を担当する石井。様々な工夫を施して子どもたちを授業に引き込むという。写真:浦 正弘

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 これまで翼DREAMでは実技を教えることが多かったが、最近では教室での座学も行なうようになった。座学もできるようになったのは、石井謙伍が加わったことが大きい。

「元々子どもと携わることをしたい思いが自分の中にありまして。これまでも日本サッカー協会の『夢先生』をやらせてもらったり、ベビーシッターの仕事をしたりしていました。それで南葛SCで働き始めた時に、同じようなことができないか相談させてもらったんです」

 翼DREAMにとっては、まさに渡りに船。かくして石井先生による授業が始まった。ちなみに生徒には「イシイちゃん」と呼んでもらっている。

「話すことは『夢先生』の時と同様、夢を持つことの大切さを伝える点は変わりません。ただ、南葛SCですから『キャプテン翼』のいろんなキャラクターの話も交えています。たとえば『石崎君は泥臭く顔面ブロックをするけど、好きでやってるわけじゃなくて、プロを目指してどうすべきかを考えた結果、チームのために自分を犠牲にしてああいうプレーをしているんだと思うよ。夢を目指すにはまずしっかり考えて自分に今、何ができるかを考えることが大切だよ』などと自分なりの解釈で話してます(笑)」

 いろんなエピソードを話して反応を窺いながら、現場に同行している朝田貴則・運営担当と相談して内容を更新し続けているという。実技では身体を動かしながら、ごく自然に子どもたちと距離感を縮めることができるが、座学ではそうはいかない。

「実技の後に座学だと入りやすいのですが、最初に座学が3時間、しかも1時間目からということもありました。となると、子どもたちもまだスイッチが入っていないから、どうテンションを上げていくかというのには気を遣います。そういう時は事前にクラスのムードメーカー的存在を聞いておいて、その子に話を振って盛り上げてもらったりしてます」

 伝えたいことは思いやりと謙虚さ。
「自身の人生で大切にしていることなのですが。僕の名前の『謙伍』も謙虚の意味からつけられているので」

「好きな食べ物はなんですか?」「結婚してるんですか?」授業が終わると、サッカーとは無関係の質問をしながら子どもたちが集まってくる。

「笑顔で楽しそうな姿を見るだけでやってよかった、と思わせてくれます。興味をもって質問してくれるだけで嬉しいですね」
 
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