当連載で何度も紹介しているが、葛飾区は昔ながらの義理人情が強く、町の人たち全体で何かを作り上げようという強い思いを持った人が多い土地柄だ。そのぬくもりが身体に染み込んでいる朝田氏は、年々進化させてきた翼DREAMをさらに発展させたいと考えている。

「子どもたちに少しの刺激を与えることをコンセプトにやってきましたが、今後はサッカーに限らず、他の授業にも参加できればと考えていまして。たとえば南葛SCの社員選手が図画工作とか算数の授業に出たり。それで先生に怒られるシーンがあっても面白いかなと思うんですよね。子どもたちを見ていると、失敗を恥ずかしいととらえて素の部分を出せなかったり、怖がったりして控えめになっている感じがするんです。でも、サッカーだって失敗はつきもの。そこで元Jリーガーの選手が回答を間違ったり、失敗している姿を恥ずかしがらずに見せれば、子どもたちも『元Jリーガーでも失敗するんだ。じゃあ自分も大丈夫だ』って失敗を恐れず積極的になってくれる気がするんです」

　クラスではトラブルメーカーと目されていた子が、翼DREAMでは素直に目を輝かせながら積極的に参加してくれるシーンを何度も目の当たりにしてきた。クラブとしての取り組み以前に、まず目の前の子どもたちにプラスになる経験を提供したい。この純粋な願いは、現場に立ち続けてきた者だからこそ湧き出る本音だろう。

「スポーツでもマンガでも、どんな角度からでも触れることがきっかけになって、その後の何かしら素晴らしい形につなげてもらえれば。アプローチの仕方はサッカーでなくてもなんでもいいと思うんです。ちょっとずつ積み上げていろんなことをやらせていただいて、社員選手をはじめマンパワーも組織も大きくなっていく中で、子どもたちにはもっとあらゆる機会を用意できるはずです」

　長年の希望であった座学も今はできるようになった。では、翼DREAMでは実際にどんなことを教えているのか。次回は株式会社南葛SCの社員選手である楠神順平と石井謙伍という元Jリーガー2人に話を伺い、さらに具体的に踏み込んでいく。

※後編に続く。次回は８月31日に公開します。

取材・文●伊藤 亮

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＜お知らせ１＞
南葛SCをスポンサードするKLabが運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ～たたかえドリームチーム～』では、8月6日（金）より南葛SCのユニフォームがゲーム内アイテムとして登場します。
 
アイテムは8月6日（金）16:00～12月31日（金）23:59の期間内にアプリログインでプレゼントされるので、ぜひこの機会にゲームでも南葛SCのユニフォームをゲットしよう。
 
＜お知らせ２＞
　南葛SCをスポンサードするKLabが、今季もコラボレーションキャンペーンを開催中。南葛SCの公式戦の試合結果に応じて、同社が運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ～たたかえドリームチーム ～』のゲーム内アイテムをプレイヤーにプレゼントする。

　プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×５」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×５」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。
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