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周到だったメキシコの狙い、悔やまれる前田・三笘の起用法…日本はなぜまたしてもメダルを逃したのか?【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年08月07日

メキシコはU-24世代のフルメンバーで東京に来たわけではない

最後は地力の差を見せつけられた形となったが、ベンチワーク次第で僅差の勝負に持ち込むこともできたのではないだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 大会前から吉田が「11人だけでは絶対に戦えない」と繰り返し言っていたように、全員が戦力にならなければ、五輪のような国際大会で表彰台に上がるのは難しい。加えて言うと、今回のメキシコはゴールドカップを並行して戦っていて、U-24世代のフルメンバー全員が東京五輪に来たわけではなかった。本気のベスト布陣の彼らはもっと強いのだ。それを踏まえると、日本が53年ぶりのメダルを取れなかったことも納得がいく。
 
 スペインにしてもEURO2020のベストイレブンに選ばれたペドリ(バルセロナ)も今大会はフル稼働というわけではなかったし、アセンシオ(レアル・マドリー)を切り札に置いておく余裕があった。日本がグループリーグで4-0という大勝を収めたフランスにしても、堂安と同い年のエムバペ(パリ・サンジェルマン)は参戦していないのだ。

 そういった世界の現実を踏まえると、日本はもっともっと個のレベルアップを図らなければならない。五輪のメダルもワールドカップのベスト8の壁も、まだまだ高い。それを再認識させられたことは大きな収穫だ。9年前の2012年ロンドン五輪と同じ結末に終わったことを日本サッカー界としてどう捉え、次につなげていくのか……。久保ら若手が失望感に打ちひしがれている時間はない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)
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