相生学院はプロクラブが欲しいと言えば、快く送り出す方針でスタート
ピッチに立ったのが90分で、両チームともにゴールへの最短距離を急ぐ展開になっていたため見せ場はなかったが、それでも「プロ輩出」を目指した相生学院最初の最上級生が、目標への第一歩を記した瞬間だった。
「いろんな選択肢を持ちながら、自分でも仕掛けていけるのが僕のストロングポイント。クラブでトレーニングをしていても、そこは通用していると思うので、あとは守備の強度を上げ運動量を増やし、その中で得点を取れるようになれば、もっと試合に絡んでいけるのかな、と思います」
「いろんな選択肢を持ちながら、自分でも仕掛けていけるのが僕のストロングポイント。クラブでトレーニングをしていても、そこは通用していると思うので、あとは守備の強度を上げ運動量を増やし、その中で得点を取れるようになれば、もっと試合に絡んでいけるのかな、と思います」
賢明中学時代の1学年上に、京都サンガユースへ進みU-17日本代表にも選ばれた中野瑠馬がいた。実は悠人は彼に憧れてドリブラーに変わった。しかしその中野は立命館大に進学。プロのピッチは、悠人が先に経験した。
相生学院は、チームの結果を最優先するのではなく、途中でプロクラブが欲しいと言えば快く送り出す方針でスタートしている。実際上船総監督も、そのままプロでキャリアを積むことを勧めた。だが悠人は、全国高校選手権への出場を熱望して相生学院に残った。
「仲間がいなければ今の自分はない。僕が讃岐でデビューした時も、みんな寮から一生懸命応援してくれた。アイツらを絶対に全国に連れて行ってやりたいんです」
プロを知る悠人を擁す相生学院は、選手権で大きな台風の目になるかもしれない。(文中敬称略)
取材・文●加部 究(スポーツライター)
写真提供●福井昌之
相生学院は、チームの結果を最優先するのではなく、途中でプロクラブが欲しいと言えば快く送り出す方針でスタートしている。実際上船総監督も、そのままプロでキャリアを積むことを勧めた。だが悠人は、全国高校選手権への出場を熱望して相生学院に残った。
「仲間がいなければ今の自分はない。僕が讃岐でデビューした時も、みんな寮から一生懸命応援してくれた。アイツらを絶対に全国に連れて行ってやりたいんです」
プロを知る悠人を擁す相生学院は、選手権で大きな台風の目になるかもしれない。(文中敬称略)
取材・文●加部 究(スポーツライター)
写真提供●福井昌之