「プロ輩出」を最優先する淡路島の新設校から、無名の高校3年生・福井悠人がJ3デビューを果たすまで

カテゴリ:高校・ユース・その他

加部 究

2021年07月23日

相生学院はプロクラブが欲しいと言えば、快く送り出す方針でスタート

学校側はプロ契約も進めたが、福井本人は仲間と選手権を目指す道を選んだ。最後の冬はいかなる結果に? 写真提供:福井昌之

画像を見る

 ピッチに立ったのが90分で、両チームともにゴールへの最短距離を急ぐ展開になっていたため見せ場はなかったが、それでも「プロ輩出」を目指した相生学院最初の最上級生が、目標への第一歩を記した瞬間だった。

「いろんな選択肢を持ちながら、自分でも仕掛けていけるのが僕のストロングポイント。クラブでトレーニングをしていても、そこは通用していると思うので、あとは守備の強度を上げ運動量を増やし、その中で得点を取れるようになれば、もっと試合に絡んでいけるのかな、と思います」
 
 賢明中学時代の1学年上に、京都サンガユースへ進みU-17日本代表にも選ばれた中野瑠馬がいた。実は悠人は彼に憧れてドリブラーに変わった。しかしその中野は立命館大に進学。プロのピッチは、悠人が先に経験した。

 相生学院は、チームの結果を最優先するのではなく、途中でプロクラブが欲しいと言えば快く送り出す方針でスタートしている。実際上船総監督も、そのままプロでキャリアを積むことを勧めた。だが悠人は、全国高校選手権への出場を熱望して相生学院に残った。

「仲間がいなければ今の自分はない。僕が讃岐でデビューした時も、みんな寮から一生懸命応援してくれた。アイツらを絶対に全国に連れて行ってやりたいんです」

 プロを知る悠人を擁す相生学院は、選手権で大きな台風の目になるかもしれない。(文中敬称略)

取材・文●加部 究(スポーツライター)
写真提供●福井昌之
【関連記事】
クラブユース選手権がまもなく開幕! Jデビューも遠くない将来性を秘めた必見タレントを一挙紹介!
「1番目立ってた」尚志高の“超逸材CB”チェイス・アンリがオランダの名門AZへ練習参加! 菅原由勢が明かす
なぜアーセナルで世界トップクラスのGKを育てたアイルランド人指導者は、日本の高校で監督を引き受けたのか?
世界を知る元ビッグクラブ指導者が日本の高校を率いたら… 「ネガティブな言葉が一切ない」指導とは?
なぜ日本では優秀なGKが育ちにくいのか? 元アーセナルGKコーチが語る問題点「日本でナンバーワンの権田でさえ…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト Jリーグ恒例企画
    1月26日発売
    2023年度版
    J1&J2全40クラブ
    戦力充実度ランキング
    各スカッドの期待度は?
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト まもなく再開のCLを特集!
    2月2日発売
    完全保存版
    チャンピオンズリーグ全史
    激闘の記憶を徹底網羅
    最新ベスト16展望も!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVol.38
    1月13日発売
    岡山学芸館が初優勝!
    第101回高校選手権
    決戦速報号
    全47試合を完全詳報
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ