JFLのチーム相手にドリブルで翻弄。一方で守備面での課題も
相生学院は通信制の利点を活かし、トレーニング、学習、社会活動、セミナーなどを効率的にこなしていく。高校生ながら社会人や大学との練習試合も頻繁に組み込まれ、選手たちはプロに近い強度の実戦経験を積み重ねて来た。最近では大学チームに一泡吹かせたこともあり、JFLのチーム相手には悠人が3~4人をドリブルで抜き去るシーンもあったという。
「でも大事なのは、抜いた後にゴールを決めること。何人抜いたかは、あまり意識していません」(悠人)
一方で時間がかかったのが、守備への貢献だった。上船総監督が言う。
「ウチでは代えの効かない武器を持つことを最優先にしています。でもどんなチームへ行っても誰もが要求されることもある。ボールを取られたら取り返す、プレスに行く、切り替え…、それはチームの大原則で最低限やらなければいけない」
誰にもない武器を持つ悠人は、誰もがやる(出来る)ことを大きな課題としていた。もちろん悠人にも、その自覚はあった。しかし心底危機意識を抱くには至らなかった。
そこで上船が荒療治に出た。テレビクルーもフォローした試合で、敢えて12人の部員の中から10番の悠人をベンチに置いた。
「でも大事なのは、抜いた後にゴールを決めること。何人抜いたかは、あまり意識していません」(悠人)
一方で時間がかかったのが、守備への貢献だった。上船総監督が言う。
「ウチでは代えの効かない武器を持つことを最優先にしています。でもどんなチームへ行っても誰もが要求されることもある。ボールを取られたら取り返す、プレスに行く、切り替え…、それはチームの大原則で最低限やらなければいけない」
誰にもない武器を持つ悠人は、誰もがやる(出来る)ことを大きな課題としていた。もちろん悠人にも、その自覚はあった。しかし心底危機意識を抱くには至らなかった。
そこで上船が荒療治に出た。テレビクルーもフォローした試合で、敢えて12人の部員の中から10番の悠人をベンチに置いた。
「外された時は、メチャメチャ悔しかった。でも暫くして、それが一番大切な部分なんや、と気づくことが出来ました。今では外してもらって良かったと思っています」
今年に入って相生学院は、元アイルランド代表GKで、アーセン・ベンゲル指揮下のアーセナルを15年間もコーチとして支えたジェリー・ペイトンを新監督に招聘。世界のトップシーンを知る指揮官も「悠人は、どんなメニューに取り組んでも、ウチのベストプレーヤーだ」と称賛している。
こうして6月15日、悠人はカマタマーレ讃岐の特別強化指定選手と認定され、来年度からの加入が決まった。そして翌月、八戸とのアウェーゲームで途中出場し、Jリーグへのデビューを果たした。
「スタジアムに入る時は物凄く緊張して、どうなるんやろうな、と思ったんですが、交代出場して自分の名前を呼ばれた瞬間に、その緊張感が全て消えました。今までのサッカー人生の中で一番楽しくて、ここでもっとプレーしたいと思いました」
今年に入って相生学院は、元アイルランド代表GKで、アーセン・ベンゲル指揮下のアーセナルを15年間もコーチとして支えたジェリー・ペイトンを新監督に招聘。世界のトップシーンを知る指揮官も「悠人は、どんなメニューに取り組んでも、ウチのベストプレーヤーだ」と称賛している。
こうして6月15日、悠人はカマタマーレ讃岐の特別強化指定選手と認定され、来年度からの加入が決まった。そして翌月、八戸とのアウェーゲームで途中出場し、Jリーグへのデビューを果たした。
「スタジアムに入る時は物凄く緊張して、どうなるんやろうな、と思ったんですが、交代出場して自分の名前を呼ばれた瞬間に、その緊張感が全て消えました。今までのサッカー人生の中で一番楽しくて、ここでもっとプレーしたいと思いました」