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16歳の堂安律に衝撃を与えた韓国のエース。「無力さを感じた」痛恨の敗戦から磨き続けた個の力【五輪代表エピソード】

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2021年06月23日

オランダ、ドイツで堂安が磨き上げてきたもの

五輪代表では10番を背負い、久保とともに攻撃をリードする堂安。世界の舞台で大暴れできるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 映像を食い入るように見つめ、客観的な視点で自分のプレー、周りの選手、他のチームの選手たちの動きを見直していくと、「すぐ近くに(倉田)秋くんやヤット(遠藤保仁)さんや、(井手口)陽介くんという、実力のある選手たちが、ワンタッチでプレーしたり、細かく動きながらプレーしていたので、それに感化されたのもあります」と、個で打開できる選手たちがそれに頼らず、周りを活かしながら、シンプルにプレーをしている姿の真の意味に気付いていった。

「最初からパワーを使うのではなく、最後の最後に自分が怖いところにパワーを持って入って行き、決定的な仕事をする方が良い。もちろん自分で行くことも悪いことではないのですが、そこでパスをして、次のプレーで点が取れるポジションに潜り込めれば、ボールが戻ってきた時にそこで点が取れる。点を取るために、自分が採るべき最良の方法だと」
 
 そして今、彼は磨き上げてきた武器をオランダ、ドイツという強国で、ドリブルの強度、コース取り、パスとドリブルの判断の質と決断の早さ、そしてボールを奪われないフィジカルなど、あらゆる面でレベルアップを実現した。

 日本代表の本当の意味を知ったあの日から、彼は進化をやめることはなかった。だからこそ迎える東京五輪。最高の舞台で日本を背負う覚悟はもう固まっている。

文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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