「1年の時はFWだったのですが、監督からサイドバック(SB)に抜擢されまして。そこで守備を教え込まれました。当時から足下の上手さや技術がないのは自分でも分かっていたんです。そこで監督は足の速さや運動量、対人の強さといった僕の特徴を見抜いてくださいました。そして『SBで守備をしつつ、攻撃に行ける運動能力がおまえにはある。ここを伸ばしていけばもっと上に行けるよ』という話をいただきました」
当時の四中工の指揮を執っていたのは名将・樋口士郎監督。その眼力に感謝するとともに手応えも感じた。
「ハマった感じはありました。自分の長所が出せているなと。もしあの時SBになっていなかったら、大学に行ってサッカーを辞めていたんじゃないかな。本当にすごい監督です」
自分の長所は運動量や足の速さ。強みをはっきり認識できたことで進むべき方向が見えた。その後、世代別代表に選ばれるようになり、大学進学後も周囲にはプロ入りを確実視されるようになった。
「代表チームは本当に充実してて。でもみんな本当に上手い選手ばかりでした。自分はもっと上手くならないと消えていくだけだと危機感を持ちながらプレーしていました」
もちろん技術向上にも取り組みつつ、自慢の走力に磨きをかける。そしてその後、走ることの重要さを全国社会人サッカー選手権大会、全国地域サッカーリーグ決勝大会(現・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)でまざまざと思い知らされることになる。
(後編に続く/次回は5月24日に公開)
取材・文●伊藤 亮
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