川崎フロンターレ
今季成績(8節終了)※9試合消化:1位 勝点25 8勝1分0敗 22得点・4失点
【ポジティブ要素】
5節・ヴィッセル神戸戦だけ引き分けましたが、それ以外は勝っていて、今季はずっと結果を出していますね。その勝ち方として、固定メンバーで勝ってきたわけではないことがひとつのポジティブ要素です。FC東京のネガティブ要素とは真逆で、人が変わっているのに連携面に不安がないですよね。
さらにFC東京のポジティブ要素だった、ベンチメンバーの豊富さという点も川崎は備えています。仮に先発の3トップでなかなかゴールが生まれなくても、控えに小林選手や長谷川選手がいたり、タイプの違う選手をゴロゴロ揃えています。
それに怪我人も少ない。登里選手が戦列に復帰して、中盤の3人も90分間このメンバーというわけでもないですし、時間を見て交代ができる。2、3点取っているなかで、ちょっと選手を休ませる交代もしつつ結果を出せています。これがひとつポジティブ要素なのかなと思います。今年の川崎は、誰が出てもできるということが自分たちにとっても自信になっていると感じます。
川崎――久々のデーゲーム。選手たちに影響は?
【ネガティブ要素】
これまでナイトゲームを多くやってきた川崎にとっては、3月21日以来のデーゲームです。加えて気温も上がってきていて、現在の日曜日の予報が最高気温18度。いつも通り自分たちのプレーをするでしょうが、ボールを失った後、相手のカウンターを何回も受けたときに疲労感が出ないかどうかが心配な点です。
さらに、そうした気象条件で、ジョアン・シミッチ選手を先発で使うかどうか。彼はここまで多くの試合でフル出場していて、直近の8節・サガン鳥栖戦で12.9キロ、その前の7節・大分トリニータ戦で13.1キロ走っています。中盤の3人は、攻守でかなりキーになるプレーヤーたちだと思いますが、もし彼らが疲れてしまうと相手のスピードについていけないということも出てくる。これがひとつのネガティブ要素なのではないかなと。
そもそもフロンターレは走りまくるチームではないですが、今シーズンに関してはスプリントのデータも変わってきている。Jリーグ公式サイトによると、チームあたりの平均値が190回とリーグで4位なんです(FC東京は191回で3位)。なので、スプリントにフォーカスすると川崎は走れないチームではない。ただ、そこをデーゲームでFC東京を相手に出せるかどうかがですね。