東京五輪に臨むU₋24日本代表が6月と7月に行なわれる親善試合で、オーバーエイジ(OA)枠を使って臨むようだね。先日、森保監督が報道陣の取材にそう応えたようだ。
国際Aマッチデーとの兼ね合いもあるからOAの選手を合流させるのは、なかなか難しいけど、自国開催のオリンピックでいい成績を残したいのであれば、OAを使うのは当然のこと。できれば、3月のアルゼンチン戦でも使いたかったところだ。ワールドカップ予選の相手にベストメンバーで挑むよりも、OAをテストしても良かったんじゃないかな。
それはさておき、そのOAの人選だが、現時点で選ぶとすれば、センターバックの吉田、ボランチの遠藤、そして前線の大迫という顔ぶれになるだろう。もちろん代表選手を選ぶ以上、その時点でのコンディションやパフォーマンスの状態も加味しなければいけなから、これがベストとは言い切れない。ただ3人とも先の親善試合ではチームの主軸として及第点以上のプレーを見せていたし、今のA代表ではちょっと代えの利かない選手になっている。五輪代表のチームに入っても、大きな戦力になるだろう。
とはいえ、今後の4月、5月のリーグ戦で状況が変わるとも限らない。チームでの状況も見ておく必要がある。そういう面では、遠藤と吉田はチームでも不動のレギュラーで、今季もしっかりと試合に出続けている。遠藤はブンデスリーガでもデュエル・マイスターの称号を得るほど球際での強さが評価されているし、吉田もイタリアの中堅クラブで安定感を増しているね。
その一方で大迫は定位置を奪いきれていない状況が続いている。3月の韓国戦で2得点を演出し、モンゴル戦ではハットトリックを達成して健在をアピールしたけど、決してハイレベルな相手ではなかったからね。先日のDFBポカール(ドイツカップ)でようやくブレーメンでの公式戦初ゴールが生まれたけど、これも1部の相手じゃない。確かに状態は上向いていると思うけど、まだまだ楽観視できないのは本人も分かっているんじゃないかな。
【画像】オーバーエイジ候補となる日本代表の面々