元高校選手権優勝キャプテンの葛藤… 名門大学を経てJ内定を掴んだ田部井涼が「サッカーエリート」から脱却する日

カテゴリ:大学

安藤隆人

2021年04月09日

ステップアップのための方向性は明確に。横浜FCの現状の苦しみを味わう覚悟もある

デンソーチャレンジカップでも関東選抜Aのキャプテンを務め、14番を背負った。チームを見事に優勝へと導いている。写真:安藤隆人

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 散らして、カバーをして、リスクを負わずに無難にプレーするのではなく、よりゴール方向に圧力をかけるプレーこそ、自分の持ち味である基礎技術の高さと戦術理解力をより活かすことができる。プロ選手になり、よりステップアップしていくための方向性が明確になったことで、迷いは徐々に覚悟に変わっていった。

「昨年は蓮之に自分の足りないところを補ってもらえていた。だからこそ、今年は僕が守備でハードワークして蓮之をより前に出してあげたいし、そこからさらに蓮之を追い越してボールをもらって、アタッキングエリアに飛び込んで行ってフィニッシュワークに関わりたい。チームを助ける堅実なプレーをしながらも、攻守においてダイナミックなプレーをすることこそ、僕が『ただの優等生』から脱却する方法だと思います」

 キャンプ参加後、すぐに横浜FCからのオファーがあった。その後、3月にジュビロ磐田の練習参加をし、清水エスパルスからも練習参加の打診が届いた。だが、最終的には自分に大きな気づきを与えてくれた横浜FCへ行くことを決めた。

「これからは法政大のキャプテンとして、横浜FC内定選手として、自覚と責任を持ちながら自分をきちんと表現していきたいと思います」

 横浜FCは下平隆宏監督が解任されるなど、今苦しい状況にある。だが、田部井はこの苦境でどうしたらチームのために自分が貢献できるかを真剣に考え、その苦しみを味わう覚悟もできている。やはり彼の実直さはずっと変わらない。そこに新たな『我』を加えて階段を登ろうとする彼なら、きっと望む姿を手にできるはずだ。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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