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プロ分析官が代表ウィーク明けの注目カード『名古屋×FC東京』を徹底展望! グランパス7連勝のカギを握るのは?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年04月02日

FC東京――ウイング、中盤3枚が守備に時間を割かれると危険

杉崎氏はFC東京について「攻撃に厚みが出てきた」と評価。勝利の鍵は…。写真:田中研治

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FC東京
今季成績(6節終了時):6位 勝点11 3勝2分1敗 12得点・10失点

【ポジティブ要素】
 渡辺をCBで使いたいという意図もあるでしょうし、おそらく森重はアンカーかボランチで使われるのではないかと思っています。ここ最近はルヴァン杯も含めて、森重をボランチにして結果を残せていますし、名古屋がボールを握ったときに森重が中盤の底で奪い、カウンターから裏を取るという流れは、やりやすいところではあるでしょう。

 あとは中村帆や小川、中村拓らサイドバックの選手たちが結果を残せるようになってきたというのもポジティブ要素のひとつ。長谷川監督も試合後に、「ようやくサイドバックがアシストした」なんて話もしていましたが、これまでは3トップや2トップのスピードなど、個人技だけで打開することが多かったですが、いまはサイドバックが積極的に攻撃に絡んで厚みを持たせることができてきた。そこに結果もついてきたというところがひとつポジティブな面だと思います。
 
【ネガティブ要素】
 不安な点はアウェーで勝てていないこと。ここまでホームゲームが多く、そこで結果を残してはいますが、実はアウェーを2試合やって両方とも引き分けなんです。理由には移動距離や環境の変化などの色んな要素があると思いますが、単純にそれだけではないと思います。アウェーで勝てていないという意識が、チームに精神的な影響を及ぼしている可能性もあります。

 ましてや今回の相手は名古屋。前線の4人は個の能力が高いので、東やアダイウトンなどウイングで使われた選手たちの重心が下がってしまうとかなり危険性があります。さらに、アルトゥール・シルバと髙萩洋次郎、森重の中盤3人もひとつのネガティブ要素になり兼ねない。A・シルバはどちらかというと守備的な選手ですが、できれば攻撃面で力を発揮してほしい選手。そのなかで柿谷や相馬、マテウスといった両ワイドの攻撃的選手のカバーに追われ、守備の時間が増えると、自分たちが攻撃を仕掛けるときに前線の人数が足りないことになってしまいます。

 さらに米本拓司、稲垣といった選手が最近は積極的にミドルシュートを狙ってくるので、そのケアもしなければいけない。彼らの比重が守備に置かれてしまうことは良くない。FC東京からすると、「それも狙い通りで奪ってカウンターにいける」と言うかもしれませんが、アウェーで勝てない原因はそこにあるのではないかと考えています。

 相手は名古屋なのでカウンター対策もしっかりしてくるはず。相手にボールをずっと握られる展開になると個人で打開できる選手が前線に揃っているので、簡単に切り崩されてしまう不安があります。
 
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