新戦力を試せたことも大きかった
韓国戦での勝利のキーマンを挙げるとしたら、大迫選手か伊東選手ではないでしょうか。
伊東選手は、得点に関して絡んではいないですし、途中で交代してしまいましたが、前半に関しては、相手のSBの裏にどんどん抜け出す。相手が奪いに来なかった時には、少し適当に蹴っているようにも見えますが、先ほど言ったような速いボールをどんどん入れていく。自分の縦へのスピードを警戒された時には速いクロスを上げるという判断も良かったです。
守備に関してももの凄いスプリントで帰陣した場面もありました。そういう彼の守備と攻撃両方において、監督が求めているであろうことを忠実に再現して、相手に脅威を与えて、相手の芽を摘んでいました。
大迫選手は、前半に関して言えば、相手のSB裏に流れて走り込むこともありましたし、実際のアシストシーンでは、日本からすれば右サイドに流れてきて、失うことなく繋げた。
守備においても、大迫選手が引いてしまうと、全体が引いてしまうので、前から守備のスイッチを入れたことで後ろも連動しました。大迫選手がしっかりと相手のCBにプレッシャーをかけ、狙いどころが定めやすくなったからこそ、後ろのボランチやSBがインターセプトを狙えたということもあると思います。
伊東選手は、得点に関して絡んではいないですし、途中で交代してしまいましたが、前半に関しては、相手のSBの裏にどんどん抜け出す。相手が奪いに来なかった時には、少し適当に蹴っているようにも見えますが、先ほど言ったような速いボールをどんどん入れていく。自分の縦へのスピードを警戒された時には速いクロスを上げるという判断も良かったです。
守備に関してももの凄いスプリントで帰陣した場面もありました。そういう彼の守備と攻撃両方において、監督が求めているであろうことを忠実に再現して、相手に脅威を与えて、相手の芽を摘んでいました。
大迫選手は、前半に関して言えば、相手のSB裏に流れて走り込むこともありましたし、実際のアシストシーンでは、日本からすれば右サイドに流れてきて、失うことなく繋げた。
守備においても、大迫選手が引いてしまうと、全体が引いてしまうので、前から守備のスイッチを入れたことで後ろも連動しました。大迫選手がしっかりと相手のCBにプレッシャーをかけ、狙いどころが定めやすくなったからこそ、後ろのボランチやSBがインターセプトを狙えたということもあると思います。

Jリーグ優勝クラブで活動してたアナリストの第一任者杉崎健氏。Twitter(https://twitter.com/suzakken)やオンラインサロン(https://community.camp-fire.jp/projects/view/356767)などでも活動中。
また、新戦力を試せたことも大きかったです。
やはり、ゴールを決めた山根選手。自分のひとつ前の選手、今回で言えば伊東選手との関係性というのも非常にスムーズでしたし、今まで日本代表の右SBというと、イメージとしては、クロスをバンバン上げるようなタイプが多かったと思いますが、少しそれとは違ったタイプで、そういう意味では、面白い選手ですね。
鎌田大地選手と南野拓実選手の同時起用というのは、森保一監督の考えでは、左サイドでの攻撃の仕方を変えようという狙いがあったと思います。
右は伊東純也選手で縦に抜けられる。左に入った南野選手は縦に抜ける選手ではないのですが、サイドから中に入って攻撃に人数をかけていました。
今回、韓国の右SBは、2番のキム・テファン選手。人には強いタイプの選手で、佐々木選手ともやり合っていた場面もありましたけど、そういうタイプの選手に対しては、縦に抜けるよりも彼につかまらない形がベストだろうという判断だったと思います。
一方別の試合では、右サイドの方が弱いということになったら、南野選手よりも、例えば古橋選手のような縦に抜けられるタイプの選手の方が有効かもしれない。あるいは、原口選手のようなドリブルで仕掛けられる選手。そうなったときに、右と左の攻撃パターンを変えられる。このオプションを相手によって使い分けられると、大きな武器になりそうです。
【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献した。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍中。
◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)
◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝
2018年:ルヴァンカップ・準優勝
2019年:J1リーグ優勝
やはり、ゴールを決めた山根選手。自分のひとつ前の選手、今回で言えば伊東選手との関係性というのも非常にスムーズでしたし、今まで日本代表の右SBというと、イメージとしては、クロスをバンバン上げるようなタイプが多かったと思いますが、少しそれとは違ったタイプで、そういう意味では、面白い選手ですね。
鎌田大地選手と南野拓実選手の同時起用というのは、森保一監督の考えでは、左サイドでの攻撃の仕方を変えようという狙いがあったと思います。
右は伊東純也選手で縦に抜けられる。左に入った南野選手は縦に抜ける選手ではないのですが、サイドから中に入って攻撃に人数をかけていました。
今回、韓国の右SBは、2番のキム・テファン選手。人には強いタイプの選手で、佐々木選手ともやり合っていた場面もありましたけど、そういうタイプの選手に対しては、縦に抜けるよりも彼につかまらない形がベストだろうという判断だったと思います。
一方別の試合では、右サイドの方が弱いということになったら、南野選手よりも、例えば古橋選手のような縦に抜けられるタイプの選手の方が有効かもしれない。あるいは、原口選手のようなドリブルで仕掛けられる選手。そうなったときに、右と左の攻撃パターンを変えられる。このオプションを相手によって使い分けられると、大きな武器になりそうです。
【著者プロフィール】
杉崎健(すぎざき・けん)/1983年6月9日、東京都生まれ。Jリーグの各クラブで分析を担当。2017年から2020年までは、横浜F・マリノスで、アンジェ・ポステコグルー監督の右腕として、チームや対戦相手を分析するアナリストを務め、2019年にクラブの15年ぶりとなるJ1リーグ制覇にも大きく貢献した。現在は「日本代表のW杯優勝をサポートする」という目標を定め、プロのサッカーアナリストとして活躍中。
◇主な来歴
ヴィッセル神戸:分析担当(2014~15年)
ベガルタ仙台:分析担当(2016年)
横浜F・マリノス:アナリスト(2017年~20年)
◇主な実績
2017年:天皇杯・準優勝
2018年:ルヴァンカップ・準優勝
2019年:J1リーグ優勝