【三浦泰年の情熱地泰】これからはサッカー「CQ」が問われる時代に!?

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年03月16日

サッカー界における「CQ」の高さとはその国のサッカー文化を知り、結果に繋げること

 日本ではセンターフォワードは育たないと言われる。なぜか。

 それは厳しいことを言うなら、今の日本は優秀なセンターフォワードが次から次へと育成されるほどサッカーの「CQ」が高くないということだ。

 率直に言って、はっきりと物を言えない文化のもとでは、優秀なセンターフォワードは生まれないだろう。はっきり物が言えない人たち。顔が見えなければ物が言える。顔が見えなければ裸で人前に出られる。それが今の日本の文化だとしたら、良いセンターフォワードは育たない。

 シュートを外すのが怖くてシュートを打たない。怒られるのが怖い? 外すのが恥ずかしい? 自分の責任にされるのが嫌だ?

 これも日本の文化に由来する日本人選手の気質で、日本人選手の「CQ」なのであろうか? もしそうなら、センターフォワードや決定的な仕事ができる選手は育たない。イコール世界レベルのリーグで通用する選手は生まれない、となるだろう。

 ブラジル人選手はシュートを外しても謝らない。何が悪いのかという顔をしている。その顔は「次は入れる(ゴールする)から」という顔だ。

 日本の選手は謝る。僕であればパスミスをすれば軽く手で謝る癖があるであろう……。ブラジルの選手も日本が長くなり学び、謝る選手も増えた。日本の文化を知ったのであろう。

 だがここで僕の言うサッカー文化指数(CQ)の高さとは、そんなブラジル人選手を肯定するものではない。彼が謝ったら「謝らなくても良いからしっかり決めろ!」と言うだろう。

 CQの高さとはサッカーの世界で言えば、その国のサッカー文化(サッカー哲学とも言うだろうか)を知り、結果へ繋げるということなのだと思う。

 結果とは契約の延長をもらうだけではなく、センターフォワードで言えば決定的な仕事をする。謝るということを知り、彼が謝ってばかりではブラジルから来ている意味がないのだ。

 選手は観光客になってはいけないのである。

 僕のそういう日本人離れした厳しさはCQから来ているのであろう。これからのサッカー界、もっとこの3つの「Q」、IQ、EQ、CQの能力が必要になってくるであろう。

 またいつの日か、CQをしっかり伝えられるように、より深く学んでおきたい。

2021年3月16日
三浦泰年
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