「大前提は攻守で高いインテンシティーを保つこと」
――戦術面で参考にしたい方はいますか?
「戦術面だとやっぱり印象深いのは、ヴェルディ時代のロティーナ(監督)とイバン(コーチ)ですね(両者とも2021年シーズンから清水エスパルスへ)。ポジショナルプレーの原則に基づく戦い方、トレーニング方法などは本当に勉強になりました。自分なりに取り入れていきたいと思っています」
――ロティーナが志向する攻撃的なサッカーは、先ほど言っていた東大の上層部/強化部が理想とするスタイルと近い印象があります。
「そうですね。丁寧にボールを前進させるって考え方は近いと思います。すでに自分の中で、ゲームモデルやプレー原則を作り込んでいます」
――そのゲームモデルやプレー原則は、具体的にどのようなものですか?
「まず大前提は、攻守で高いインテンシティーを保つこと。攻撃は後方からのビルドアップを大事にしたいと思っていますが、相手が強度の高いハイプレスを仕掛けてくるなら、前方のスペースにボールを送り込んだほうがチャンスを作れるケースもあります。そのあたりのインテンシティー、そして柔軟性は大事にしたいですね」
「戦術面だとやっぱり印象深いのは、ヴェルディ時代のロティーナ(監督)とイバン(コーチ)ですね(両者とも2021年シーズンから清水エスパルスへ)。ポジショナルプレーの原則に基づく戦い方、トレーニング方法などは本当に勉強になりました。自分なりに取り入れていきたいと思っています」
――ロティーナが志向する攻撃的なサッカーは、先ほど言っていた東大の上層部/強化部が理想とするスタイルと近い印象があります。
「そうですね。丁寧にボールを前進させるって考え方は近いと思います。すでに自分の中で、ゲームモデルやプレー原則を作り込んでいます」
――そのゲームモデルやプレー原則は、具体的にどのようなものですか?
「まず大前提は、攻守で高いインテンシティーを保つこと。攻撃は後方からのビルドアップを大事にしたいと思っていますが、相手が強度の高いハイプレスを仕掛けてくるなら、前方のスペースにボールを送り込んだほうがチャンスを作れるケースもあります。そのあたりのインテンシティー、そして柔軟性は大事にしたいですね」
――インテンシティーや柔軟性を大事にするというのは、モダンフットボールの流れに沿った考え方でもありますよね。例えば、リバプールは縦に速い攻撃が持ち味ですが遅攻もあり、マンチェスター・シティは後方からのビルドアップが原則ですが縦に速い攻撃もある。いずれも状況に応じて使い分けています。
「まさにそうですね。とくに攻撃はラスト30メートルで相手がガチガチに固めてきたら、どんなチームでも崩すのが難しい。メッシやネイマール、イブラヒモビッチがいれば別ですけどね(笑)。だから、後方からの丁寧なビルドアップを大事にしながらも、スペースがあれば縦を積極的に突くようなサッカーをしたいです。それはつまり、トランジション(切り替え)を重要視するということ。『攻守のインテンシティーを大事にしたい』と言ったのは、そういう理由があります」
※後編に続く
インタビュー後編はこちら!
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
[プロフィール]
林陵平(Ryohei HAYASHI)
186cm・80kgの大型ストライカーとして鳴らした元Jリーガー。ヴェルディ・アカデミーから明治大を経て2009年に東京ヴェルディとプロ契約し、翌年から柏、山形、水戸、東京V、町田、群馬を渡り歩き、2020年シーズンをもって現役引退した。Jリーグ通算成績は300試合・67得点。自他ともに認める「欧州サッカーマニア」で、海外選手のゴールセレブレーションを取り入れて話題にもなった。現在は『DAZN』のハイライト動画を全て確認し、フル視聴も最低1日1試合が日課だ。ツイッター(@Ryohei_h11)では海外ネタを日々つぶやき中。21年1月には、自身初の著書『Jリーガーが海外サッカーのヤバイ話を教えます』(飛鳥新社)を出版し、東京大学ア式蹴球部の新監督にも就任した。1986年9月8日生まれ、東京都出身。
「まさにそうですね。とくに攻撃はラスト30メートルで相手がガチガチに固めてきたら、どんなチームでも崩すのが難しい。メッシやネイマール、イブラヒモビッチがいれば別ですけどね(笑)。だから、後方からの丁寧なビルドアップを大事にしながらも、スペースがあれば縦を積極的に突くようなサッカーをしたいです。それはつまり、トランジション(切り替え)を重要視するということ。『攻守のインテンシティーを大事にしたい』と言ったのは、そういう理由があります」
※後編に続く
インタビュー後編はこちら!
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
[プロフィール]
林陵平(Ryohei HAYASHI)
186cm・80kgの大型ストライカーとして鳴らした元Jリーガー。ヴェルディ・アカデミーから明治大を経て2009年に東京ヴェルディとプロ契約し、翌年から柏、山形、水戸、東京V、町田、群馬を渡り歩き、2020年シーズンをもって現役引退した。Jリーグ通算成績は300試合・67得点。自他ともに認める「欧州サッカーマニア」で、海外選手のゴールセレブレーションを取り入れて話題にもなった。現在は『DAZN』のハイライト動画を全て確認し、フル視聴も最低1日1試合が日課だ。ツイッター(@Ryohei_h11)では海外ネタを日々つぶやき中。21年1月には、自身初の著書『Jリーガーが海外サッカーのヤバイ話を教えます』(飛鳥新社)を出版し、東京大学ア式蹴球部の新監督にも就任した。1986年9月8日生まれ、東京都出身。