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「ビックリした」超異例オファー! 元Jリーガー林陵平の“東大監督”初インタビュー(前編)

カテゴリ:大学

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2021年02月07日

「ネルシーニョはすべてがフラットだった」

林新監督がレイソル時代に師事したネルシーニョ。チームマネジメントを参考にしたいという。写真:サッカーダイジェスト写真部

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――海外も含めてサッカー選手には、「監督だけはやりくない」っていうタイプもいますよね。責任が大きいですし、とくにプロは解任と隣り合わせの世界でもあるので。林さんはそうではなかった?
 
「僕は違いますね。いつかは監督をやってみたいと思っていました。ただ一方で、監督に強くこだわっていたわけでもなかった。でも、強化部と話をしていくなかで、だんだんと挑戦してみたいという気持ちが強くなりました。だからオファーを受けさせてもらいました」
 
――強化部との話を進める中で、「こんなチームを作ってほしい」、「こんな目標を立てている」みたいな部分はあったんでしょうか?
 
「強化部や上層部には、『ボール保持を大事して、内容にもフォーカスしてほしい』ということは言われましたね」
 
――現役中に様々な監督やコーチに師事されてきましたが、自分がいざ監督をやる中でとくに参考にしたいと思っている方はいますか?
 
「監督って戦術や技術を教えることも重要なんですが、やっぱりその前にマネジメント能力が大事だと思うんです。その意味では、ネルシーニョ(柏レイソル時代に師事)はとくに参考にしたいですね。レイソル時代は素晴らしい学びの時間でした。仮に30選手いたとしても、スタメンはもちろん11人だけ。でも、サッカーチームというのは、バックアップメンバーがどれだけモチベーションを保って、チームのために戦えるかが大事なんです。ネルシーニョはそのあたりのマネジメントが本当に上手で、僕も含めて出番が少ない選手のこともしっかり見てくれていたし、声も掛けてくれました。だから当時のレイソルはチーム内に競争力があったし、ネルシーニョは調子の良い選手を優先で使っていました。それがJ2とJ1の連続優勝(2010年~2011年)という史上初の偉業に繋がったのは間違いないですね」
 
――具体的に、ネルシーニョの指導で印象的だったことはありますか?
 
「Jリーグのクラブは一般的に、外国人選手を優遇する傾向があります。もちろん彼らは実力も実績もあるからなんですが、調子が悪くても外国人選手がスタメンを張るケースが多い。でも、ネルシーニョはすべてがフラットだったんですよね。その時のコンディションや相手との噛み合わせが何よりも最優先。すべての選手を平等に扱っていたので、誰にでもチャンスがあった。だからチームの雰囲気がすごく良かったし、全選手がモチベーションに溢れていました。あの雰囲気作りを含めたマネジメントは、自分が監督をやるうえでは参考にしたいですね。東大にもトップチームと育成チームがあるので、フラットな目で選手を見ていきたいです」
 
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